アソシエイトとデソシエイト-2(共感と慈悲)
今日は「共感」と「慈悲」についてアソシエイトとデソシエイトの視点で考えたことを書いてみようと思います。
慈悲(compassion)という言葉が注目され始めたのは1-2年前からでしょうか。今年の4月に「Compassion」という書籍も出版され私もさっそく読みとても感動しました。
皆さんは慈悲(compassion)とはどんなものだと思いますか?
「慈悲」はよく「共感(empathy Sympathy)」と比較されますが、私自身は全く違うものとして捉えています。 共感はアソシエイトしている言葉で慈悲はデソシエイトしている言葉ではないかと思っています。
共感もとても大切だと思いますが使うプロセスが違うのです。
私がダイアローグ、個別セッションなどでクリエイティブなアウトプットを目指す際に気を付けているのは以下ステップを守ることです。
これまで無意識にやっていたことを整理するとこんな感じ・・・。
【ステップ】
<アソシエイト>
①相手の居る場所に行く
②相手と同じものを見る 聴く 感じる(共感)
③十分に感じたら、そこから一歩踏み出すことができるようになるまでその場で待つ。
<デソシエイト>
④相手の手を取り今いる場所から一緒に一歩踏み出してみる。
⑤相手が今(踏み出した後)感じていることを聞く。(慈悲)
⑥自分が今感じていること、この場にあるリソースを相手に伝える。
【前提】ステートを保つ
特に個人的に注意するのは
・場の力を信じ委ねること
・汚染しないこと
(自分の伝えたいことを優先しない。相手の感じることを誘導しない。相手の選択を尊重する)
・・・・すぐコントロールしたくなっちゃうので(笑)
共感だけだとその場にとどまったままで前に進めないんですよね。 新しい世界を見るにはそこから一歩踏み出すことが必要です。
一方で新しい世界へ一歩踏み出す勇気を持っていただくためには、外から「こっちにおいでよ」といくら言っても難しい。やはり相手の方がいらっしゃる場まで行って不安や恐れを共に感じ、自分自身が「これならいける」となった時に一緒に最初の一歩目の足を上げるようにしています。
もちろんうまくできない時もありますが、一つひとつのステップを意識して実行していくことで、おひとりおひとりとの対話を大切にしていきたいと願っています。
これは未来の自分に向けたメッセージです。
写真は毎朝淹れているヨギティーのティーバックのメッセージです。
一つひとつ違うので毎日占いの様に楽しんでいます。