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祇園祭は思い出ギュギュっな浴衣でGO!!
“えらい地味な浴衣やな”
ボソッと出た本音。
20代のとある誕生日。
「なんか気づいたら作ってしまってたので、誕生日プレゼントに!」
突然、母からのプレゼント。
浴衣を着たい意欲もなければ、着る機会も心の余裕もなく、しかも20代で着るにしては、あまりに地味な浴衣でどうするんだと。一度だけ袖を通し奥底にしまっていた浴衣。
日の出をみたのはそれから数年後、浴衣での婚活パーティ。夫と出会ったイベントだ。
私への第一印象は
「あまりしゃべらない大人しい女性」だったらしい。見る目なさすぎやろ(笑)
私はダラっとした着こなしと不自然さのない骨の動きで笑う夫に、人相の良さを感じ、ロックオンした!
無事捕らえ結婚したことで、浴衣のお役目は終えたと言っても良い。ありがとう浴衣、そして母↓↓
また浴衣を着ない年月が何年かあって今年。お誕生日に余裕があったら、家族三人で浴衣を着て、祇園祭に繰り出そうとお願いした。
終日雨予報もなんとかもってくれて、浴衣を着ることに。YouTubeを参考に着てみる。
不器用さだけは二人前なので一人で着れるわけもなく、帯は夫に手伝ってもらった。
「もう!YouTubeちゃんと見ながらやりなよ!全然持つとこ違うやん!
小学生の頃、なんで図工とかでできない人いるか分からなかったけど、全然言われたとおりにやらないからできないんだなぁ」
ぶつぶつ言われながら、叱咤叱咤されながら浴衣と格闘。
因みに夫はすでにYouTubeを参考に着替えを終えていた。娘っ子は途中まで着て、母の着付けが遅すぎておえかきに夢中。
「ママ、ホントに遅すぎて嫌なんだけど」
と怒られつつも、どうにか完了。
やったー!3人そろって浴衣姿でお出かけ。
もうそれだけで満足だけど、できればとカメラも持って散策。
「ホントにママったらおそいよねぇ」
そんな声が聞こえてきそうな後ろ姿。
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お腹のすきすぎた娘は、早々にパン屋へ寄り道しプラプラ。
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食べ歩きすみませんー
特に目的あるわけでもなく、近所を歩くだけで楽しい浴衣散策。
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10数年前、えっらい地味だと思ったグレーの絞りは、おばあちゃんになっても着れそうな代物だし、40代から活躍しそうな浴衣。さすが母さま。
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今日は一枚撮ってくれた
サンクス夫
![](https://assets.st-note.com/img/1720944982997-OJDGT9Xk9o.jpg?width=1200)
いいんです、記念を一つでも
浴衣は、成人式の振袖をあつらえた時の呉服屋さんでのもの。20代で地味すぎない?!と一応母も心配したらしいけれど
「娘さんの振袖覚えているので、これは合うと思います!」と太鼓判を推してくれた一枚。
合っている。
すばらしい。ありがたい。
その呉服屋さんはすでにお店をたたまれているけれど、実は今ご近所だったりするご縁。
10数年前にプレゼントしてもらった浴衣と、浴衣の思い出話と、夫との出会いと、丸っと思い出してギュギュギュっと愛情に包まれた浴衣散策。
あぁ幸せ。
2年分の誕生日を取り戻せた今年。
また夜も繰り出そう。
夜は軽装でね。