世代を超えたおしどり夫婦
「ゴミゼロの日、結婚40周年だから京都に遊びにいくわ!」と母から連絡があり、妙案がないまま5月になった。
大好きなレストランだけ予約して、親孝行を終えようとした娘。
何度も京都に来てほとんど観光を終えてる母と、出不精の父。
雨女ならぬ嵐女の母らしく雨予報。一応、「天気が良かったら鞍馬寺にでも行こうか」と言いつつ、ずっと予報は雨。
そして当日到着した両親の姿は、りっぱな革靴の父&おしゃれサンダルの母・・・。いつも登山できる恰好をしてるのに、なぜ今日はおしゃれな格好なんだと思いつつ、記念日だからおしゃれしたかったんだろうなと口を出すことは止めた。
山行く気ないやん、と思っていたけれど、なんと天気予報が晴に変わってる。さぁどうしようと迷っていたら、神夫から一言。
「俺のリュックと登山靴、おとうさんに使ってもらったらいいやん」
と手を差し伸べてくれるではないか。
ということで、私のスニーカーは母、夫の靴&リュック&帽子まで借りて、親子三人で鞍馬寺~貴船までハイキングすることに当日朝決定。
娘を保育園に送ってから、数年ぶりに親子三人でハイキング。
鞍馬からケーブルカーに乗って短縮し、鞍馬寺金堂へ。
元気のなかった母が心配だったが、大丈夫と言うので、そのまま木の根道、魔王殿、貴船神社へ。
森林浴に飢えていた私は、緑の中を歩けるのが最高に楽しかったし
何度も京都にきてる母も、初の鞍馬&貴船で、元気も戻り、父は何度も何度も「ありがたいねぇ」と言いながら散策した。
電車も食事も雨のタイミングも計られたように最高のタイミングで、三人でひたすら「ホント良い旅行になってる、ありがたい」を繰り返しながら歩く親子(笑)
2時間ちょっとのハイキングでしたが、一段一段の階段が高く、運動不足の足はわらいっぱなし。
でね、帰ってきて両親に撮った写真を送ろうと整理したら
あれ、両親の姿が祖父母に似てきてる??と。
祖父母は昨年、結婚70周年のプラチナ婚を迎え、いつも揃って歩き、写真にうつる二人。
両親は結婚40周年。痴話げんかが絶えない二人だけど、写真にうつる二人は、プラチナ婚を迎えた二人と同じように仲睦まじい様子。
おしどり夫婦は祖父母だけと思ってましたが、いつの間にか両親も同じようなおしどり夫婦になっていたので、娘、はりきってツーショットをおさめましたよ。
私たち夫婦はまだ4年。
40年とか70年とか考えることはしないけれど(70年は絶対無理だし)、おしどり夫婦に囲まれた環境で過ごすと、わたしたちもおしどりになるのかしらね。
そうそう雨女の母は、憑き物が落ちたかのように数年前から晴女になってて、今回も晴女っぷりを発揮しておりました。