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開放のソで見直すクラリネット奏法論⑨〜額の共鳴編〜

さて額を響かせると書きましたが、今回はどのようなトレーニングが効果的か書いていこうと思います。

まずは開放のソを吹いてみましょう。

開放のソというのは、全ての指を離して吹く音です。そのため管の穴から音が抜けてしまうので、演奏者の身体の状態がもろに出やすい音なんですね。

響きが暗く感じる、音色が硬い、音程は正しいのに音程が低く感じるなど、そんな風に感じていたら。。。その方は額が共鳴が足りないからかもしれません。

では、どうやって額を共鳴させたらいいのでしょう?

これを考えていたら、あっという間に時間が過ぎていきました。

と言うのも、これを確かめるためには最初は誰か信用できる方や先生に、まず自分の音が額に響いているのか?確かめて助言してもらい、響きがある音とはなんなのかを頭と身体両方に教え込む必要があるのです。。

学生時代、師匠に口すっぱくして言われたのが、「自分で聴いて良い音でも、ホールの端までしっかり聴こえてくる音じゃなきゃだめなんだ。響かないとダメなんだよ。誰か信用できる人にホールで聴いてもらうのが、一番早いんだよ。」

コンサートや、CDで良い音を聴いてイメージすることももちろん大事なのですが、それと実際自分の額が響いているのか?をイメージできることは別の事なのです

これが家の練習で自分で確認出来たらどんなに良いだろうと思うんですね。

考えてみました。🤔🤔🤔

私が考えた中で一番効果的だと思った事は『声を出してみて直に確かめる事』でした。
額を共鳴させていないパターンと共鳴させているパターンを動画に載せてます。まずは違いを比べてみましょう。

どうでしょう?額に響かせている時は、音が明るくなり、音程が少し上がりますね。私はワザと音程を変えているわけではないですが、額に当てると必然的に音程が少し上がります。

これと同じ事がクラリネットでも起こります。以前も載せた動画を貼りますので、見てみてください。

※額を響せないというのを、額を閉じた状態と記述していますが、同じ事を意図していますのでご了承ください。

では今度はご自身で試してみましょう。

まずは声を出して、額を響かせる感覚を掴みましょう。

次は声を出した時に響かせた額を意識しながらクラリネットを吹いてみましょう!

どうですか?額を響かせる事と響かせない事の違いが分かりますか?額の響の感覚が出てくると、額を響かせていない時は、口先だけで吹いているような感覚がありませんか?

もし額を響かせている実感が無い方は、思い切って初心に返って呼吸を作る土台から見直してみましょう。  以前の記事はこちらから👉👉👉開放のソから見直すクラリネット奏法論|Maki‐CLASP #note https://note.com/maki_clarinette/m/m16b75a1fc044

もうすぐこの『開放のソで見直すシリーズ』は最終回にしようと思ってますが、今まで書いてきた事が積み重なっていないと、実は額の共鳴までは作り上げられません。

基礎がない建物はいくら装飾品に凝っても、何かの拍子で崩れ落ちてしまうのと同じです。いくら指が早く回る練習をしても、肝心の呼吸を支える土台と、安定した呼吸が無ければ、テクニックを積み重ねていく事はできません。

つまり、全部繋がっているのです。面白いですね☺️

今回は額の共鳴について書きました。前回の記事はこちらから 👉👉開放のソで見直すクラリネット奏法論⑧〜額の共鳴編〜|Maki‐CLASP #note https://note.com/maki_clarinette/n/nc66c07dbcf91


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