学ぶ大切さ
もう2月も中旬を過ぎていてアレなんですが、昨年は私の拙いnoteに皆さんお付き合い頂きありがとうございました。
本年もクラリネットのあれこれたくさん書いていきたいと思います。
本当は年末に書いていた記事(肩甲骨について)の続きを書きたいところですが、今年初の投稿なので(もう2月も16日!!!ズボラすぎる😳😳😳)自分が最近感じた事を少し書きたいと思います。
2020年の前半はほとんど授業も無く、非常に閉ざされた一年でした。でもそのポッカリ空いた時間のお陰でnoteなど、いつもと違う事が始められたりもしました。
フランスは9月に授業が始まるため、2020年の前半ダラけた分を取り戻すべく、学校の座学を一通りとることにしました。
日本で大学生の時に和声や対位法、音楽史に楽曲分析など勉強したけれど、もう記憶のはるか彼方に置いてきてしまっていて、カデンツの種類を答えなさい!と言われても全く返答ができない状態でした笑
加えて確か私が大学に入学した時、大きな履修科目の改革が行われ、和声なんかは4年間取らなくても良いようなカリキュラムになっていたため、結構大切な科目をすっ飛ばしてきたように思います。(とは言っても授業自体は存在していたので、せっせと勉強している素晴らしい学生はたくさんいました☺️)
そんな事をうっすら思い出しながらこの歳になって座学をもう一度取り始め、改めて思ったのがレッスンの最中かなりの頻度で和声や音楽史、楽曲分析の例を出して説明している事が多いと言うことでした。
例えばこの間、プーランクのバソンとクラリネットの為の二重奏をやった時に、先生がまず開口一番に言ったこと。
「この作品の背景はある作曲家の影が色濃く見えるんだけど誰だろう?」
「はいはーい!ストラヴィンスキーでしょう!」
「そう!!この拍子の崩し方とかすごくストラヴィンスキーの影響があるよね。そして1楽章の最後の部分のバソン、これは春の祭典にすごく似てるね。」
そんな会話から始まり、第3楽章に行った時に、これは面白いと思った箇所がありました。
「まず最初のフレーズ、これはガボット(バロック時代の踊り)だね。だからこの装飾音符は拍の前に出そう、次のテーマこれはpastoral だね。このテーマの時は装飾は拍の頭に入れたほうが良いと思うんだ。」
これを言われた時、私は「あー!!これアナリーゼ(楽曲分析)でやったところだ!!」と心が踊りました。
様式が分かってるから、その場その場でのキャラクターを捉えることができるんですね。
室内楽はバソンの先生に指導してもらってるんですが、本当に面白い先生でかなり博学😳
プーランクのこのデュオを終始、カートゥーンやチャップリンの動作を使って表現したがるんです。それくらいこのソナタは物語性が高いということなのですが、彼なりの考察があるところが面白い!
このプーランクのデュオが書かれたのは1922年。すでにチャップリンが大活躍し、カートゥーンアニメもやがて大ヒットを収める。そんな時代なのです。
関係がない訳がない!!!
フランスに来るまで、楽典を始めとする座学は面白いと思えど、どうしても演奏と結びつけられなくて苦手でした。
けれど、これが分かっていなければ、音楽の様式美のある演奏なんて産まれてこないんです。
そして西洋史や文学の流れも音楽史には切って切り離せない関係です。
全ては繋がっていて、学んで無駄なことなんか、一つもない。
知った分だけ、人は成長するんだなぁと。
私は忘れやすく、すぐ怠けるので、今年1番のブログに書いて忘れないようにしたいと思います笑
次回は肩甲骨の続きを書きます。
まだまだ寒い2月、皆さんご自愛くださいませ🥰
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