見出し画像

表現の幅ってどうしたら広がるんだろう?

皆さん、曲を演奏して「控えめな演奏」と評価されたことはありませんか?

自分では結構やってるつもりなのに、表現が小さく収まってしまう。。。これはよく頂く質問の一つだったりします。

自分が出したいと思う表現を相手に分かるように演奏するのはどうしたらいいのでしょうか?きっと解決策は人それぞれ違うと思いますが、私の小さな経験を話していきたいと思います☺️

私はクラシック演奏をする他に、時々朗読など言葉に合わせてクラリネットを演奏する事があります。年齢は幅広く大人から子供まで楽しんで頂けるように構成するようアイディアをかき集める訳ですが、ある時「驚き」を表現する場面で、何をやってるのか分からないとナレーターに言われたことがありました。

「何か難しい事をしてるのは分かるんだけど、外側に表現が出てない。ここはシンプルに驚きが欲しいだけなんだよ。」と。。。。

私なりに、驚きを表現しているつもりでした。でもそこには小難しい音が転がっているだけで誰もが分かる「驚き」はなかったのです。

私は思い切って一音だけ、強い息を吹き込んで吹き切るような感じで吹いてみました。

するとどうでしょう。私の「驚き」がナレーターに届き、絶妙な間が生まれました。

朗読のように言葉と音楽を合わせた時にたまたま起きた体験だったわけですが、これ、音楽を演奏する時にも共通する事だと思うのです。

もちろん、私が体験したような「驚き」を表現する事が音楽を演奏するときにも共通すると言いたい訳ではありません。

音楽の中にあるドラマ性を感じて、表現が聴いている人に分かるように演奏されているか?ということです。

もちろん時代によって音楽の様式美は変わりますが、どの作品の中にも「起承転結」のドラマが必ずあると思うのです。

その「起承転結」をより理解するために楽曲研究や和声楽などのアプローチが存在する訳ですが、理解した後にそれらを表現として外に出す作業はなかなか大変な作業だったりします。

例え自分の中に音楽があっても、それを表すことが出来なければ、自分の中に音楽が無いことと同じ事になってしまうのが、表現者としてやっていく上で容赦のない厳しさとも言えるではないでしょうか?

ではどんなアプローチをしていけば、表現の幅が広がるのですか?とよく質問があるのですが、私はいつも自分の中にある引き出し数が多ければ多いほど表現の幅は広がります。とまずお伝えします。

自分の引き出しってどういう事でしょうか?

初歩の初歩から見直してみましょう☺️

-例えばpppからfffまでのクレッシェンド、デクレッシェンドは自由自在に出来ますか?

-あるパッセージを色々な音量、様々なテンポ、表情を変化させて吹き分ける事ができますか?

そうびっくりするぐらい基本的な事なのですが、これが意外に難しいんです。

私は何か問題にブチ当たった時、何か新しいことを試すよりも、日常を見つめてみる事が大事だと思うのです。

余談ですが、いつもルーティンでやっている基礎練習にはたくさんのヒントが隠されています。

それをひとつひとつ丁寧に取り出して、ルーティンに意味を持たせてあげることができると、普段の練習が10倍いや100倍くらい意味のある練習になります。

もちろん表現の幅を広げるにはもっともっと色々なアプローチが必要になりますが、まずはできることから始めてみましょう!


🎼クラリネットをオンラインレッスンで学んでみませんか?😊フランスで学んだ事を丁寧にパリからお届けします!便利な読み返せるレッスンノート付きです☺️
まずは体験レッスンからどうぞ🥰佐藤麻紀オンラインレッスンはこちらから👉👉https://maki-clarinet.stores.jp/

画像1












いいなと思ったら応援しよう!