おすすめのスケール教本はこれ!
こんにちはクラリネット奏者の佐藤麻紀です。
今日は皆さんに私のおすすめスケール教本をご紹介したいと思います。
Alphonse Leduc社から発行されている「Les gammes et les doigtés 」です。
このスケールはNHKの元首席奏者としてご活躍され、国立音楽大学でも指導をされていた横川晴児先生が手掛けられています。
①なんでこのスケールがおすすめなの?
たくさんスケールの教本が発行されていますよね。どれも素晴らしい本ばかりです。
ただこの横川先生の書かれたスケールは、よりクラリネットの技術をブラッシュアップするための工夫がたくさん凝らしてあります。
例えばこの教本の中で常にハイCまで出てきます。(上級者のみと書かれています。)
音程差のトレーニングではなんと10度!!
そして2オクターブまで書かれています。普通は8度(オクターブ)までですよね。
というように、普通のスケール教本よりも、少し突っ込んで書いてくれている訳です。
②微分音(1/4音)の運指が載っている!!!
そして後半は運指表が載っています。もちろん楽器やマウスピース、奏法によってうまくいかない運指があると思いますが、なんと微分音(1/4音)まで載っています!これは現代曲を勉強する時は、かなーりお世話になっています!!!
そして一番低いミから高い高いファ(なんと!!?)までの変え指が載ってます。
この運指表は指遣いの為だけではありません。音程のトレーニングに大変有効です。これはまた違う回で書いてみたいと思います。
③スケールを有効な練習にするためには
スケール練習は指の練習のためだけにするのではありません。
調整感や、和声感、音程のトレーニングには欠かせない練習です。
よく考えてみると、楽曲はスケールの応用と言ってもいいくらい、スケールの要素が詰まっています。
私はフランスに来た当初、毎回注意されていた事がありました。
それは「どうしていつも余裕があるところでしか吹かないの?」という事でした。
余裕があるという表現は分かりにくいかもしれないので説明しますね。
☝️最高音の高い高いドまで上がる練習をしないのか?もしくはどうして上がれる所まで上がるトレーニングをしないのか?という質問でした。
✌️なぜ出来る限り早いテンポにしないのか?これはどうして自分の限界まで挑戦をしないのか?という事でした。自分で綺麗に吹けるテンポで練習してもそれは次のステップには繋げることはできません。出来る限り自分をいじめていきましょうというスタンスですね😂よく「筋肉と同じなの!」と言われました。鍛えないと筋肉も指も磨かれていかないですもんね。
ここで注意して欲しいのは、ただ早くて高い所まで上がる事ができれば良いというわけではありません。
早いテンポの中でも、リズムや指の動きは正確に、音程はきっちり合わせていかなければなりません。
これらの事が習慣化された時、曲中でグーンと出来ることが広がるんです。
急に高い高いドが出てきても、びくともしなくなります。早いパッセージが出てきても、慌てません。なぜなら習慣化されている事だから。
⑤いつもやってる事を意味のある事にする
これが私が常々思っている事なんですが、いつも何気なくやっている事を意味のあるものに見直す事が必要だと思うのです。
時間は有限です。そして体力も有限です。わざわざダラダラ時間をかけて練習する事はないのです。そして無理な長時間の練習をずっと続けるとどこか身体に支障が出てきます。
となると、賢く時間を有効に使う必要が出てきます。ぜひスケール練習方法を見直して、クラリネット上手になりましょう!!
今回の内容はYouTubeでも紹介しています。https://youtu.be/Wae9-PfqSYU
ぜひ覗いてみてください🥰
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