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肩甲骨を使ってクラリネットを構えよう!

この間クラリネットのリペアに行った時に腱鞘炎用の指かけを見つけました。

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腱鞘炎に困っている方には、効果的とのことだったので、あるクラリネットコミュニティで、日本にも同じ商品が輸入されているか聞いてみました。

すると、もうすでに使っている方や、他のアプローチを推奨する方、思った以上にたくさんの情報交換をさせてもらえる嬉しい場となりました。

腱鞘炎の痛みをなくすべく、ご自身の身体の使い方を詳しく研究していらっしゃる方がとても多くびっくりしました😳

その中で腱鞘炎の一つの要因として肩甲骨の位置や使い方について、詳しくコメントをくださった方がいらっしゃいました。頂いたコメントを読んで「もしかして腱鞘炎の原因のひとつは腕で楽器を支えてえしまうことなのではないか?」と私も思う節がありました。

ただ、私は気軽にこれをすれば、腱鞘炎軽くなりますという記事を書きたいわけではありません。腱鞘炎は複数の原因のことも多く、これだけやれば良くなるとうような、簡単な話ではないのだと思うからです。

でも、クラリネット演奏するときに何か問題を起こしている故に、腱鞘炎含む様々なトラブルを起こしているのだとしたら。それは身体に負荷が少ない理想とされる演奏方に近づける事が問題を解決する近道だと私は思います。

そこで、今回は肩関節と肩甲骨の関係とその使い方について書いていきたいと思います。

まず楽器は腕で支えるのは当たり前ですよね?ではその腕はどこを支点にして動かしていますか?

写真の様に腕を垂直に揚げてみましょう。

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写真を見比べると(最初分かりやすいようにと思い黒のシャツを着たら逆に見えにくく、白シャツにしました。見え難かったらごめんなさい。)肩関節を意識して腕を上げるのと、肩甲骨を意識して腕を上げるのは似ているようで、少し違うようです。

同じ写真ですが、肩甲骨の位置が分かりやすいように並べてみました。

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こう見ると、肩甲骨の位置の違いが一目瞭然ですね。実はクラリネットを吹く時は、この肩甲骨の位置を意識することが非常に大切になってきます。

クラリネットを構えるときに、肩関節か肩甲骨、どちらを主に使っているか自分では分かり難いと思いますが、写真を比べてみると腕の部分に大きな違いがあるようです。

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肩関節を支点にすると、どうしても脇が開いてしまいます。そうすると肩甲骨を支点にする時と比べて指が動かし難く、滑らかに指が回らないような印象があります。学生の頃、先生から「脇を締めなさい!」とよく注意を受けてたことを思い出しました。

これは肩関節から使うのではなく肩甲骨から使いなさいという指示だったんだな。と、このnoteを書きながら思い出しました🙂

背面から見てもこのような差があります。

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横からの写真を見ても違いが分かりますね。

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楽器を支える親指の部分を丸で囲っていますが、肩関節を支点にするか肩甲骨を支点にするかで、親指の楽器を支える向きが少しですが違うように思います。

個人的な意見ですが、この微妙な親指の向きの違いが、楽器を支える時の負荷の差になっているような気がします。

試して同じような感想、または違う感想があったらぜひ教えてください☺️

そして一概には言えないのですが、肩関節を支点にして楽器を演奏すると、背面(腰)が張り難くなる傾向があるように感じます。

指導していても、同じような問題に遭遇することがあるのですが、肩甲骨から使うとしっかり腰まで使う事ができるようになって呼吸が安定する場合があります。

私自身にも同じことが言えるのですが、最後の写真を撮った時に、肩関節を支点にすると腰が沿ってしまい、肩甲骨を支点にするとしっかり腰を張れていることに気がつきました。

楽器と身体の関係とは非常に面白く、全てが繋がっているんだと感じることが多いです。悪いところを直そうと思っても、実はそこが悪かったんではなくて、もっと身体の別の場所が原因だったなんてことがよくあります。理想とする演奏法に近づくためには身体のルールを見つけて、調整していくのが大切だと思います。

なので、まずは身体を部分的に意識できる事が重要です。表現したい音楽を具現化するために、それを作り出す器(身体)を具体的に作っていくことが大事なのです。

この肩甲骨の話は、その器を作る一つの作業でしょう☺️

今回は、肩関節と肩甲骨の違いを見つけてみましたが、次回以降はこの二つを比べてどう演奏が変わっていくのか?どうして肩甲骨を支点にしてクラリネットを構えた方が良いのか?どうやって肩甲骨を意識していくのかなどトレーニング方法も交えて紹介していきたいと思います。


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