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視覚障害者でも楽しめる!ロイヤルオペラハウスでバレエ『シンデレラ』を観劇

視覚障害がある私は、ロンドンのRoyal Opera Houseで、バレエ「シンデレラ」を観に行きました。

バレエではセリフがなく、ダンスだけで物語を表現しますよね。

セリフがあればストーリーを追いやすいですが、ダンスだけで進むバレエは「視覚的に楽しむもの」です。

舞台が見えない私がどうやってその魅力を楽しむことができたのでしょうか?

それは、音声ガイドとタッチツアーです。

この2つを活用して、どのようにバレエの世界を味わったのか、詳しくお伝えしたいと思います。


音声ガイドとタッチツアーとは?

劇場の音声ガイドは、専用のイヤホンを通して利用することができます。

ディスクライバーさん(音声解説者)が舞台上で何が起きているのかをリアルタイムで説明してくれます。

たとえば、「シンデレラが舞台中央でダンスをしています」「彼女のドレスがくるりと回り、スパンコールが光を反射しています」など、視覚的な要素を言葉で伝えてくれるので、舞台の様子を頭の中でイメージすることができます。

タッチツアーは、観劇の前に舞台セットや衣装、小道具などに直接触れることができる視覚障害向けの特別な体験です。

今回のタッチツアーでは、衣装や、バレエで使う靴などを触らせてもらいました。

音声ガイドとタッチツアーがあることで、舞台の様子をより深く理解することができます。

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