すみません、いいとこどりしようとしてました
2016年秋、息子を出産しました。産後7ヵ月で復職し、約11ヵ月間エルゴで子連れ電車通勤を経験(ベビーカーで都心まで行く勇気なし)。優しい人も多いけど、嫌な顔をされることもありました。朝、やっとのことで出勤して仕事を始めても、すぐにお迎えコールが鳴ることも。産休前の部署に戻ったので、以前できていたことが、時間的制約でできない(任せてもらえない)という現実を目の当たりにして、復職直後から半年くらいのこの時期は、とても苦しかったです。
そして、孤独でした。夜中にPCを開かないと、仕事が終わらない。誰にも助けてと言えない。職場には先輩ママもいたけれど頼れず、仕事を任されてバリバリやる独身の後輩とはいい関係を築けず、悪循環でした。ワンオペではないけれど、夫のとの関係も最悪。今だから吐き出せますが、当時、帰宅して焦って夜ごはんの準備をしている最中に夫が帰ってくると、握っている包丁で刺してしまうかもしれない、と思ったことがありました。今では笑い話ですが。
その後も、何のために、誰のために、仕事を継続しなければならないのか、とよく思っていました。でも、周りのママも同じように頑張っているし、それ以外の選択肢を知らなかった、知る余裕がなかったのです。それが、罪悪感を抱えての子育てのスタートでした。だからといって、過去を振り返り、今さら乳児を抱える会社員ワーママの大変さを、嘆きたいわけではないのです。保活に翻弄されたことに、苦言を呈したい訳ではないのです(言い出したらキリがない)。
今は、息子も年長になり、就学まであと一年、「やっとここまで来た!」という実感があります。計3つ通った保育園で出会った、保育士の先生方の顔が思い浮かび、感謝の念が湧きます。仕事をやめずにキャリアを積んできてよかったと思う反面、違う道を選んでも、たぶん大丈夫だったと思える自分もいます。どのようなかたちでも、自分で決めたことであれば、未来の自分に応援してもらえるはず、と思うからです。そしてもうひとつ思うのは、もっと誰かを頼ってよかったんだ、ということ。
アドラー心理学、今やたくさんの人が学び、実践、広げる活動をしています。私も数ある発信に触れて、今でも勇気づけられることが多くあります。アドラーの考え方を知る人が増える中で、プラスアルファ私にできることは何か。それは、学び全てを丸のみにして伝える、ではなく、私自身の経験と言葉で伝えていくことです。Being up協会の中では、まだまだひよっこ。学びを砕いて実践、「活かしました!」というレベルに達するまでには、もう少し時間がかかりそうですが、本気でやらないと変わらない。昨日の涙で気づいたことでもあります。心理学のベースも持ち合わせていないのに、本業は会社員という立場を続けながら、自身の子育てもなんとなく上手くやって、副業で何方かのお役に立ち、それが社会貢献に繋がればいいな、くらいの生ぬるいかんじ。「甘い!」。自分が一番分かっていたことでした。つまりいいとこどりしうようとしていたんですね。すみません。誰に何を伝えたいのか。「ママの孤独と罪悪感を減らしたい(本当はなくしたい)!」んです。そのための活動をしていきます。
今日もそのままのあなたで。また明日。