スローなカフェ②
二度目の滞在
五月に私が蒔いた〈ひまわりの種〉は、成長しているだろうか。花は咲く頃だろうか。
夕方、雨がやむ頃に、竹原に到着した。夕食を終え、お風呂の準備をしていると英子さんが「真紀さん、近くの神社で輪くぐりをしているみたいよ」
私は、溜め始めたお湯を止めて「行きます!」と答えた。
英子さんはスマホで輪くぐりの作法を調べて教えてくれる。私は、嬉しくて八の字に回ることや、唱え言葉などすぐに覚えてしまった。思いがけず、夏越の大祓ができることに感謝した。
次の日の早朝には座禅に連れて行って貰う。お寺に車で向かう途中、英子さんが「綺麗!珍しいわよ」と言った。走る車の中から海の方を見ると、朝靄の中から瀬戸内の島が浮かび上がり、とても幻想的だった。お寺では、座禅をして経を唱えお粥を頂き、お茶とお菓子を頂いた。お寺から戻り、畑仕事をする。ひまわりの花が一つ咲いているのを見つける。
「英子さん、ひまわりの花が一つ咲いています」
「ほんとだね。咲いたね」私は嬉しい気持ちで作業を続ける。二人夢中で畑仕事をする。五月に撒いたひまわりの種は、七月二度目の滞在中に次々と花を咲かせた。知らない土地に夢を追って飛び込み、関わった自然が見せてくれた世界。季節の移り変わりを、また見てみたいと心から思った竹原での日々である。
2018年6/30~7/3
この時の滞在で麦の脱穀をしました。パン用のライ麦とはだか麦。
はだか麦からは麦芽糖を採りたいと英子さん。
朝は畑で野草茶用の柿の葉を収穫。野草の代表選手【すべりひゆ】さんも収穫。お味噌汁や冷奴に刻んで頂きました。
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