義務教育期の学びのあり方とは?
現状の学校教育において、受験というのはどうしても切っても切り離せない関係にありますね。
公立高校の入試について
京都府内の全日制高校の場合、専門学科と普通科に分かれます。主に学力や特色をもった専門学科は前期選抜(2月)となり、普通科は中期選抜(3月上旬)がメインとなります。中期選抜の場合は、中学3年間の学校成績が内申点として本試験の5割ほどに影響してきますので、副教科(5教科以外の科目ですね)は生徒の強みとなります。
偏差値の高い公立高校(普通科)にいこうと思うと、中学1年からコツコツと学校の勉強ができて、副教科もそれなりに良い成績を修められるような生徒がもとめられるということですね。よく塾などで言われる苦手科目をなくし、まんべんなく点数を取れるようにしようという理由につながります。
その反面、受験に対する準備がない、その勉強のタイミングが合わない、課外活動や部活動で目立った活動ができなかったりと、進路選択の準備や、自分の強みや方向性を見つけられない生徒は、一度ここでふるいにかけられてしまうのです。
特定の科目が好きで、他の科目は苦手だったり、そもそも学校の勉強に興味をもてないという生徒は、別の選択肢をもっている方が良さそうです。例えば、私立高校へ進学や通信制高校ということになると思います。もちろん、私学の場合は学費の問題がでてきますので、悩ましい限りです。どの公立高校を選ぶかは、通学の問題があるため、高校を決めることはそれこそ家族の一大事になってしまいます。通信制高校の場合、その心配は軽減されます。
自分自身が何を学んできたのか?
小学校では2020年から全面実施となる改訂学習指導要領。文部科学省では、「Society5.0に向けた人材育成 〜社会が変わる、学びが変わる〜」で、公正な個別最適化された学びを実現する多様な学習の機会と場の提供、基礎的読解力と数学的思考力、そして情報活用能力の習得、大学等における文理分断からの脱却という3つの施作の方向性を掲げています。
そもそも学びって高校入学や大学入学のためにあるものではないので、学びがもっと多様性に富み、習得したことを社会に還元できるようにしていく方が大事です。となると、どの学校に所属して勉強したということよりも、学習歴というその個人が、何をどのように学んだのかが問われてきます。でも社会というのはそのときの時代の価値観によって変わりますから、予測不能な社会では、学び続けられるためにどうすればよいかということが問題になります。
義務教育期にもとめられる学びのあり方とは
少なくとも社会に出て、自律していくための力は必要です。社会に出て思うのは、苦手なことは他の得意な人と協働すればよいからです。持ちつ持たれつの関係というのがあります。また稼ぎ方も暮らし方も本当に多様です。同時に能力差というのもやはりあるからです。だからこそ、自分の好きな方向性や得手不得手にきちんと気づいて、自分の適性や素質を知り、それを伸ばし活かしていくために学び続けられる環境が身近にあること。例えば、自分を活かせるコミュニティを探せたり、つくったりすることができるようになることです。
教科やカリキュラムありきで不当な頑張りを強いられる学びではなく、学びの旅をしながら一人ひとりの個性や能力に気づき、社会に出てて輝き続けるられることだと思います。
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