学習における苦手をどう突破するのか?
先日、京都大学 学術情報メディアセンター 緒方研究室主催で開催された教育データ利活用プロジェクト合同シンポジウムにオンラインで参加しました。
どれも興味深い実践事例や研究プロジェクトだったのですが、特に学習でのつまずきをデータとして把握するために、色マーカーをつかうというのは、なるほどな内容でした。つまり結果という数値を見るのではなく、プロセスに注目して、それをデータ化(数値)して個別最適にしていくということ。
そもそも「苦手」だったり「不得意」と思うのは、やってみてできないからこそ生まれるもの。つまり学習過程でつまずきがあったからで、そのまま先に進むとどんどんわからなくなり、苦手として認識されてしまうということです。
今回の研究事例で紹介されているようなAIによるリコメンド機能が早く実装されてほしいのですが、苦手を克服するアプローチとして下記のステップがあるのではないかと思います。
学び手の現状(どこでつまずいているのか?)を知る
学び手なりに工夫をすると解決できる問いや課題に取り組んでみる
その結果に対してフィードバックする
これらを習慣化することで、マインドを変える
人材研修の分野でも、講義を受けても、受けっぱなしになって、行動変容が起きないという問題があるのと同じです。
それでも、自分には難しいという場合もあります。これは得意を活かせるアプローチにする必要があります。もちろん、得意にしてもレベル感やどこを目指すによっても変わりますし、自分のなかでのどこに目標設定をするのか一人ひとり変わってきますので、どこを目指すのかも重要です。
AIとの共進化。これは教育に携わる人たちこそ、ともに考え実践していくことではないかと思っています。
単なる効率化ではなく、適切な学習プロセスを選べるようにしていく。これは外国語習得においても共通していることです。