終身雇用っていい奴?それとも悪魔の囁き? 現代の採用を考える
「終身雇用」という言葉を聞いて何を思い浮かべるでしょうか?
昭和・平成を代表する雇用形態でしょうかでしょうか。
現代において終身雇用をしてもらおうと考えている学生は減少してきています。
その背景にある想いとはなんなのでしょうか?
そして現代にあった採用の形とはどんな形なのでしょうか?
終身雇用の歴史
20世紀初頭から終身雇用は、企業と労働者のパートナーシップを築く基盤となりました。安定した雇用と忠誠心が、長期にわたる労働力の確保と企業の持続可能性を支えました。特に戦後の経済成長期において、終身雇用は一般的なモデルとなり、働き手にとっては生涯を通じて同じ企業で働くことが期待されました。
まさに、高度経済成長期における最適な雇用方法が終身雇用だったわけです。
現代の学生の就職観
現代の学生はどのような就職観を持って就職に臨んでいるのでしょうか?実は40%以上の学生が転職を前提とした就職をしているようなのです。
つまり終身雇用神話は終わりを告げており、将来のなりたいキャリアを想像した上で、ファーストキャリを選ぶ学生が増えているのです。
これは非常に良い傾向であると言えます。なぜなら、これまでは大手に入っておけば安泰という根も葉もない根拠からくる自信があったものの、現代では自分で考えて動いていかないといけないという価値観が浸透しているので、それぞれが深く考えた上で決断するということができています。
フリーランスの出現
近年では正社員以外にもフリーランスとして働く人も増えてきています。
自分のスキルや力を活かして、どこにも所属せず生計を立てることに憧れを抱く学生・社会人も多いことでしょう。
エンジニアを筆頭に現代ではさまざまな職種のエキスパートが求められており、企業によっては業務委託のみで成り立っているような企業も存在したりします。
現代の採用の形
そんな中で現代の採用はどのようなあり方が良いのでしょうか。
まず、終身雇用死ぬまであなたと一緒です!といった採用の形は間違いなく時代とはアンマッチであり、いわゆる家族としての側面を採用から表現しようとするのはなかなかに難しいと思います。
ベンチャー企業の採用では、転職して当たり前。企業文化を作っていってもらうための新卒採用と考えるのが良さそうです。
大手でも、近年の離職率は上がっています。大手だからスタッフも離れないなんてことはありません。
今の時代はジョブチェンジがベースとしてあり、それを元に採用計画・人事計画は立てていった方が良さそうです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?