【書評】シリコンバレーのVC=ベンチャーキャピタリストは何を見ているのか
こんにちは
経済的自由を目指すサラリーマンこと、MMLです
すっかり書評チャンネル化してきたMMLのページですが、一応FIREに向けた投資、副業、スキルUPに関係したビジネス書を投稿する軸で行っています
今回の書評は2020/6/19出版、山本康正さんの’シリコンバレーのVC=ベンチャーキャピタリストは何を見ているのか’、です
山本さんはUFJやGoogleなどを様々な経験を経てベンチャーキャピタルで実際にシリコンバレーのベンチャーに投資を行ってきた経験があり、彼の経歴と最新のシリコンバレーのテクノロジー企業と、シリコンバレーのビジネススタイルを本書で紹介しています
私自身が米国グロース株(主にIT、テクノロジー系)を対象として投資の一部を行っていることもあり、現地の投資判断について勉強したいと思い読んで見ました。
感想としましては、素晴らしい様々な経歴を元にした洞察力や先見性があり、成長する可能性がある企業、テクノロジーは何がフックになるかについて詳しく述べられておりました
株式投資と関連した本ではありませんが、期待度が高い、未知のテクノロジーを持つ企業への投資判断の一つとして山本さんの考えは一つ参考になるかなと思います
また、この本では山本さん自身の日本の再起を願う気持ちや危機感が随所に書かれており、シリコンバレーや中国の勢いを感じる最前線から、日本企業の周回遅れの活動・思想や、グローバルで戦えない日本人への改善点などが述べられております。この最前線で学んだ事を元にしたアドバイスは、にグローバルでビジネスをやっていく社会人や、今後社会に出る学生にはかなり響く話だと思います
アドバイス概要としては、当たり前ですがまずは英語。そして金融と統計についても学ぶ必要があり、これがあるとビジネスマンとして飛躍できる土台となります(詳細は本書に書いてあります)
下記が、出版社より出されている本書の概要と、目次です
アフターコロナの「未知の未知」に何ができるか?
シリコンバレーで活躍する目利きに学ぶ「テクノロジー+ビジネス」の未来を先読みする力
・日本の自動車メーカーは下請けになりかねない
・地上波テレビをリアルタイムで見る必要はなくなる
・リアルだけの小売業や教育業は圧倒的に不利になる
本業がずっと同じだなんて、ありえない
東京大学→三菱UFJ銀行ニューヨーク→
ハーバード大学大学院→グーグル→
ベンチャーキャピタリスト
バンテージポイント=見晴らしのいい場所
に行くからこそ、見える景色がある
自動運転、5G、AI(人工知能)、ブロックチェーン、フィンテック、レジなし店舗など、さまざまな先端技術のキーワードは、もはや単なるキーワードにとどまっていません。それをベースに新しい産業が、新しいビジネスがどんどん生まれ、同時に古い産業が厳しい状況を迎えようとしている。大きな変化はすでに始まっているのです。
ところが、シリコンバレーで起こっていることが、日本になかなか伝わっていない、という現実があります。
シリコンバレーで何が起きているのか、テクノロジーがビジネスや生活をどう変えようとしているのか。コミュニティでは、どのような情報が流通しているのか。
本書では、新しいテクノロジーがビジネスに与えるインパクトについて、マクロというよりはミクロの視点で説明しています。
日本企業で働くビジネスリーダーの皆さんが、10年先、20年先の未来を見据えて、進むべき方向、取り組むべきことを考えるに際して、多くの示唆と指針を与えてくれる1冊です。
【主な内容】
はじめに
序 章 投資家(ベンチャーキャピタリスト)として何を見ているのか
新型感染症など「未知の未知」に何ができるか
ベンチャー投資とは何か
世界を席巻するベンチャーを応援したい 他
第1章 これまでの「ビジネスモデル」は通用しなくなる
「こんまり」の米国での成功をなぜ予見できたのか
金融を脅かす「アップルカード」の衝撃
競合は同じ業界にいるとは限らない 他
第2章 イノベーションによる大変動を捉える
中国はイノベーション大国である
本業がずっと同じだなんて、ありえない
データ活用大国になるポテンシャルを活かせなかった日本 他
第3章 今、どのような技術、ベンチャーに注目しているか
サブスクリプション/5G/自動運転/テスラ/ブロックチェーン/
AI(人工知能)/信用スコア/人工肉
第4章 何を判断基準に投資をしているのか
投資家は常に未来の利益を見ている
最終的に判断するのは人物と熱意
ピボットできる柔軟性があるか
流行り言葉に流されずに技術のマップを見る 他
第5章 「よい情報」を得るにはどうすればよいのか
日本のコーポレートベンチャーキャピタルの危うさ
コマツ、東京海上など成功例に学ぶ
エースをシリコンバレーに送り込むべき 他
第6章 日本企業とその社員に未来はあるのか
経営の20年先を考え大胆に素早く行動できるか
利益を稼げるのはソフトウェアとサービスの組み合わせ
お金で時間を買う「買収」のすすめ
データによる「おもてなし」ができるか 他
第7章 これからを生き抜くスキルを身につける
基本は英語のメディアしか見ない、読まない
これから必須の能力になる数学、統計学
金融×統計学×英語、「組み合わせ」の掛け算で強みをつくる
思考停止に陥ることなく、自分の価値観を持つ
「高い目標」をもって学び続ける
また、この本の他に、最近では”2025年を制覇する破壊的企業”も人気があるようです。500を超えるAmazonレビューが付いていたり、オリラジ中田さんの方でYoutubeで本要約されています
’シリコンバレーのVC=ベンチャーキャピタリストは何を見ているのか’と”2025年を制覇する破壊的企業”の2冊は、米国株・グロース株の投資を行ったり、興味がある方は一度読んで見ると投資判断の役に立つと思いますのでお勧めです
それでは今回は以上です。ご覧いただきありがとうございました。