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白のしじま

桜の花びら舞い散る空
淡い光が心を包む
古びた写真は思い出の中
懐かしさが胸を締め付ける

雨の音、瓦に響き
傘の下の二人の影
言葉少なに寄り添う時
胸の奥に温もりが灯る

昭和の風景は色褪せぬまま
時を超えて、なお色濃く
白のしじまに静かに佇む
不変の誓いを胸に秘める

霧島の声が高橋に届く
「この刀で、私の命を終える」
霧島の最後の言葉が風に消える


(作者は忘れましたが、『白のしじま』という作品に寄せて。)