見出し画像

文字は時間と場所を超越できる。

チ。-地球の運動について-」という漫画、アニメで、宗教によって自由な思想を制限された中世ヨーロッパで地動説を研究する学者たちのお話。その中での言葉が素敵で、その感動をここに書き残しておきたい。

今の日本だと考えられないけれど、当時ヨーロッパではいわゆる位の低い人達は当たり前に読み書きが出来ないんです。そもそもまともな教育を受けていないし、文字を読める必要がないのかもしれない。そんな中で1人の文字の読めない平民が学者の女の子にこう言うんです。
文字が読めるって、どんな感じなんですか?」と。それに対して彼女はこう返します。

「文字は、まるで奇跡ですよ。
文字は時間と場所を超越できる。」


この言葉を初めて見た時、感動しました。当たり前に使っていた「文字」。自分も文字は好きだし、好きなんだけどここまで当たり前だと思ってたものにフォーカスして考えたことは無かったし時間と場所、たしかに超越してるな……とすごく感動しました。「文字」についてここまで解像度高く説明した素敵な言葉への感動が忘れられず、、、、この作品の中で文字はすごく重要な意味を持っているんです。
神の教えに反した異端思想とされる地動説。地動説について研究しているだけで最悪処刑される時代。当時地球が宇宙の中心にあって、太陽や月、惑星などが地球の周りを回っているとされていました。しかし宇宙の真理を知るべく、あるもの達が文字を通じて地動説を未来と次の世代に引き継いでいき、文字通り”地球を動かす”んです。
安易なネタバレは避けますが、素敵な言葉が詰まったこの作品。他の作品にない時代風景、宇宙の、星の綺麗さなどが描かれていて物語そのものにもかなり吸い込まれます。気になった方は是非。

いいなと思ったら応援しよう!