簡単な自己紹介その8

入社してから、やるように命じられたのは薪ストーブの営業でした。

なんでも、私が入るキッカケになった前任の担当者がやっていた業務のようで、その売上を維持するために任されたのでした。

「前任の○○くんがやってたところはしっかりと取られよ!持ってかれんようにせんなん!」

とかなり強く事務の方から言われ、いざ営業に出てみたのですが、

軒並みお客さんが取られていました。

何でも薪ストーブ一本で独立すると決めたらしく、もともとこの会社に勤めてはいましたが、施工・営業・アフター全て彼が行っていたようで、いくら「当社でも施工アフターが出来ます」と新人の私が言ったところで聞いてもらえるはずがありません。

特に「そしたら、あんたは○○くんよりも薪ストーブ詳しいの?」と言われると、「いや、私は詳しくありませんが、会社には詳しいものもいますので」と言うと、呆れ果てた顔で、「はい、わかりました。受け取っておくわね」と受けとり、その後営業に言ってもケンモホロロといった感じでした。

そして、営業を続けていくことで、「この薪ストーブという分野で分かる人はこの会社に居ないのだ」ということがわかりました。

薪ストーブの売上を上げる→知っている人がいない→自分も知らない

私がぶつかった最初の壁は、想像していたよりかなり根本的なところにあったようです。

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