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教育に焦点を―子どもの毎日に「アジト」はあるか

2023/4/13(木):教育に焦点を①
 今日から少し投稿の目線を変えて、教育畑にいる方に向けて「一緒に教育を考えましょう」という問題提起ができれば…と思います。

 今日のテーマは、「子どもの居場所の作り方」


 仙田満という環境建築家の方をご存じだろうか?
 この方は「建築家」という視点から子どもの世界を見つめ、書籍を書かれた方で、私は学生時代、この方の文章を元に現場で観察研究をし、データをとった。
 この投稿では、簡潔に実践的に生かせることを優先し、データなどの数値は記載しないが、大切で意義深いことだと思うので、是非考えていただきたい。

 仙田は、子どもの遊び場において大切な場所を6つのスペースに分類した。
 その6つとは、「自然スペース」「オープンスペース」「道スペース」「アナーキースペース」「アジトスペース」「遊具スペース」である。
 
 以下、それぞれを簡単に説明する。
「自然スペース」:言葉の通り、自然にあふれたスペースである。虫取りに木登り、花を摘むなど、自分の意志では何ともできない自然の中に身を置くことで子どもたちは自分の力や自然への畏怖、命の大切さを学ぶ。

「オープンスペース」:開かれた障害のない場所。自由に駆け回り、おにごっこやボール遊びなど、遊びの広がりを見せる場所である。 

「道スペース」:子ども同士の出会いを作り、遊び拠点の連携をする役割を持っている。

「アナーキースペース」:廃材置き場のような混乱に満ちた空間。子どもたちの想像力を刺激し、ワイルドな遊びが起こりやすい。

「アジトスペース」:大人に隠れてつくる子ども達だけの秘密基地。子どもの共同体意識を育み、友情、思いやり、裏切り、暴力も経験する。

「遊具スペース」:遊具があるスペース。場に慣れていない子どもにとっては「遊び方」が分かりやすいので安心材料でもある。

 これらスペースの生かし方と持ち方を、以降有料で掲載・考察させていただきます!

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