見出し画像

妊活日記―心の整理の時間

2023/3/27(月):夫婦の妊活日記㉓
 クリニックで「正常妊娠」の診断を受けてから約2週間後…突然の出血が起こったのは、「明日は夫婦でクリニック」という日の午後のことでした。
 
 突然の出血に動揺し、クリニックの指示でベッドに横になっていました。少しでも動くと出血がひどくなってしまいそうな気がして寝返りを打つのも怖かった。
 仕事中だった夫には動揺のままに経緯を伝えていたので、夕飯を買って帰ってきてくれました。
 帰って来てくれた途端に不安な気持ちと身体の状態を話す私に、いつもは私の不安に「大丈夫」という旨の言葉をかけてくれるのに、この日の夫はそういった軽はずみな励ましはしませんでした。

 結局あまり眠れないまま病院を受診することに…予約までの時間は、行きたくないような、早くクリニックで診てもらって安心したいような…そんあ気持ちで時間を過ごしていました。
 そして病院に向かう車内での会話は
「お姉ちゃんも妊娠中、出血があって怖かったって言ってたから大丈夫」
なんて、不安を抱えながらも大丈夫だと信じようとする自己暗示のようなものでした。

 クリニックに夫婦で入り、前日からの身体の状態を伝えエコー検査へ。
 お医者さんから伝えられた事実は
「先週動いていた心臓が動いていない」
という聞きたくないものでした。
 
 「一応念のため次回もエコーで確認します。」
とは言われたものの、続く説明は
「次回の診察で赤ちゃんの命があるはずがない」
と暗に言われているようなものでした。

「これからも出血があり、塊が出てくる。塊の組織検査をするので出てきたら持ってくるように…」
淡々と説明する医師の言葉が非情に感じられ、
「塊って、赤ちゃんが出てくるってことですか?」
と、泣きながらトゲのある聞き方をしてしまいました。
 そんな私の質問に医師は初めて表情を崩し、
「赤ちゃんの一部が出てくるということです」
と答えました。

 「次回念のために確認」と言われても
「赤ちゃんの一部が出てくる」
と説明されてしまっては、どうがんばっても赤ちゃんが生きている可能性を見出すことができませんでした。

 この日、夫の風疹の予防接種の予約をしていた私たち。医師からどうするか尋ねられましたが、通勤の電車内で妊婦さんと場を同じにすることもゼロではない夫のこと…知らない妊婦さんへ迷惑がかかることも避けたく、予防接種は予定通り受けて帰ることになりました。

 「ほぼ流産で間違いない」という現実を突き付けられた後、待合室へ向かう中で、どこか冷静に
「不安な妊婦さんもいるから、私が泣いたら余計に不安になってしまう…泣かないでいよう」
と思ってはいても涙は抑えられず、何とか人目に付きにくい席で会計を待つことになりました。

 会計を終え、病院の扉が閉まると嗚咽を我慢することはできなくて、人目をはばからずに泣いてしまいました。夫に抱えられるようにして車に乗り込み帰途につきました。

今日はここまで!
最後まで読んでくださってありがとうございます。
辛かったこの日があったけど、今の私はとっても幸せ♡
スキ!なんて頂けるともっと幸せです。

いいなと思ったら応援しよう!