NIKKOR Z 50mm F1.8Sを3カ月使ってみて/#082
三度の飯より50mmが好きなSUBARUです。今回は僕が愛してやまない50mmについてお届けいたします。なかでもNikonのNIKKOR Z 50mm F1.8Sについて購入してから3カ月間使ってみて簡単なレビューをします。
写真を撮り始めてから50mmのレンズを多い時で5本所有した時期があるほど大好きなレンズ。デジタルでもフィルムでも一本だけ使うなら間違いなく50mmと即答します。そんな僕のメインカメラはNikonZ6Ⅱです。以前はZ6を使用しておりさらに前はD750というフルサイズ一眼レフを使用していました。その時3年以上もメインで使っていた50mmがSIGMA 50mm F1.4 Artでした。そのため買い替えには本当に悩みました。なぜなら両者を比較したレビューが数えるほどしかなく、自分自身の撮影スタイルの参考にならなかったからです。
改めて使用して感じたことをまとめます。このレンズを気になっているあなたの参考になれば嬉しいです。ぜひ最後までご覧くださいませ!
基本スペック
今までの常識を覆した50mmF1.8といえる。このスペックはいわゆる撒き餌レンズとして安価で軽量なものが多い印象です。しかし、Nikon Zの50mmはただものではありません。重量はそれなりの重さですが一眼レフとFマウント50mmF1.8の組み合わせと総重量に大差はない。特筆すべきは重さやサイズ以上に優れた逆光耐性、高速AF、点像再現性、近距離から遠距離まで滑らかなボケが挙げられます。このクラスのレンズではトップクラスのスペックを誇ると言っても過言ではない。
圧倒的な解像力
このレンズを使って気づいたことは開放からの解像力です。F1.8だとしてもピント面はカチッと解像していて恐ろしいほどよく写ります。もちろん周辺の解像力も素晴らしくて中心から隅々まで映り込んだものをしっかり描写してくれます。フワッとした写真が好きな人からすると物足りなさがあるかもしれません。開放付近の解像力はSIGMA50mmよりもよく感じました。明るいF値を使いながらもしっかり解像したい!と考えている人には良いかもしれませんね。
ボケ感はしっとり
単焦点レンズの醍醐味であるボケ感。これについてはSIGMA50mmはふんわり柔らかいのに対してNikonZ50mmはしっとりもっちりという感じ。玉ボケに関しては流石の点像再現性でしっかり丸い形が崩れずのこっていました。近景から遠景までピント面からなだからにボケていく感じはしっとり感があります。やはりF1.4のSIGMAとF1.8のNikonZではボケの柔らかさではSIGMAに軍配が上がるように感じました。しかし撮りたいものをしっかり解像しそれを引き立てるようにボケを添えるのであればNikonZのボケもしっとりもっちりとしていて十分と言えます。ボケ感は個人の好みにより大きく異なるので参考程度に。
逆光耐性に驚き
50mmF1.8と聞くと撒き餌レンズのイメージが強く逆光に弱い印象がありますよね。けれどこのレンズは一味も二味も違います。なぜならNikonのナノクリスタルコートというコーティングが施されているから。これによりフレアやゴーストが発生せず意図しない写り込みが減ります。そのため逆光場面でも気兼ねなく自由な撮影が可能となっています。
あとがき
いかがだったでしょうか?NikonZ50mmについて少しでも知っていただけたら嬉しいです。今回SIGMA50mmから乗り換えて一番変わったところは重量です。マウントアダプターと合わせるとレンジだけで約1kgとかなりズッシリ。それに対してNikonZ50mmは415g半分以下の重量になります。動き回る撮影でも取り回し良く撮影できること、より持ち出しやすくなったことがメリットと言えます。対して開放付近での絵作りについてはSIGMAが好みだったなと感じています。フワッと柔らかい写真が好みの自分としてはパキッと解像するNikonZ50mmは写りすぎるように感じました。ただし嫌いではないのでこのレンズにあった表現を今後も模索していきたいと思います。最後までご覧いただきありがとうございました!
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