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トリミングも表現のひとつ/#109

トリミングに対してどんな印象をお持ちですか?
カメラを始めた頃はトリミングは邪道だ、撮る段階で構図を決めるべきだと耳にしました。
確かに撮る段階で可能な範囲で表現を突き詰めることは、写真の質を高めるために重要なことです。
しかし、トリミングがダメだと言うのには直接結びつかないと考えています。

トリミングは表現を追い込んだり、新たな可能性を模索する手段として有効です。撮影のときに気をつけていても100%完璧はかなり難しいです。そこで細かな調整や新たな視点としてトリミングを積極的に使うと写真がちょっぴり楽しくなります。

例えばコチラの写真。お2人の幸せそうな姿を捉えた写真ですが、あなたはどこをトリミングしますか?このままでも十分だと言う方もいれば、角度を直したほうが良い、バランスを直した方が良いなど視点は様々でしょう。この写真を僕がトリミングする場合はこうなります。

手元に寄った印象的な写真になりましたね。全体の半分以上をトリミングしていますが画質が落ちているように見えますか?2400万画素のカメラを使っているので今では一般的な画素数だと思います。それを大胆にトリミングしてもこれだけの画質を担保できます。今の時代は写真を楽しむ場合の9割以上がスマホやタブレット、PCです。その画面で有れば1000万画あれば十分だと言われています。確かに拡大すると粗さがありますが、撮った写真を拡大して楽しむことはありますか?パッと全体を見て楽し見ますよね。

賛否両論あると思いますがひとつの手段として、トリミングを知っていただけると嬉しいです。トリミングすることも構図や画面構成を考える練習であり、撮影時のアイデアへと繋がります。レタッチだけでなくトリミングにも意識を向けることであなたの写真がよりイキイキしたものになるかもしれません。


 SUBARU(マカベ スバル)
鳥取県在住 / なにげない日常をテーマに写真を撮っている / 出張撮影 / 写真イベント企画  / 鳥取のPR活動も行なっている。
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