新しいレンズは本当に良いレンズなのか?/#134
毎年新しいカメラとレンズが発表されて、どんな製品なのかと多くの人の興味をひく。僕自身も機材が気になり新製品が発表される度に情報を収集する。公式サイト、Webサイト、YouTubeなど続々と更新されるレビューに目を通し耳を傾ける。
どれもレベルアップした高性能のものばかり。これを使うといったいどんな写真は撮れるのかとワクワクする。新しいカメラとレンズは間違いなく良いものだ。今まで出来なかった撮影や描写により新たな撮影スタイルを提示してくれる頼もしい存在。
しかし、その全てが本当に良いのかと言えばそうとも言えない。
カメラはフラッグシップ機を除けばおおよそどれを買っても一定以上のクオリティで撮影ができる。細かな違いはあれどレタッチをすれば一見違いは分からないほど。
写真の変化を感じるのはカメラよりもレンズ。
特に最近のレンズは好きが無いほど徹底的に作り込まれている。
解像力、ボケ感、逆光耐性などあげ出したらキリが無いほど、弱点を限りなく削ぎ落としている。
その中でも開放での解像力向上は際立っている。
例えばF1.8
一眼レフ時代であればフワフワのトロトロでピントが浅く柔らかな描写。解像力は低くボケがとにかく際立っている印象であった。対してミラーレス設計となった現行レンズは解放でもピシッとシャープに解像しF2.8-F4ほど絞ったくらいの描写に感じる。これをポジティブと捉えるかネガティブと捉えるかは個人差がある。
新しいレンズ=良いレンズとは限らない。
自分自身の撮影スタイルや好みにあったレンズ選びが重要になってきていると言える。
単に新しいからと言って買うと撮れる写真がイメージと違うなんてこともあるかもしれない。
レンタルサービスを利用して試してから買うのも大切だ。
こう並べ比べると写りの違いがわかりやすい。各メーカーのレンズで差はあるものの総じて最新レンズは開放からシャープに写る傾向にある。レンズにどんな描写を求めるのか?自分が撮りたい写真表現に近いのか?カタログスペックだけでなく選ぶときに考える必要がある。
新しいレンズ=良いレンズとは限らない。
あなたに合ったレンズはどれですか?
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