家でも写真は撮れる/#321
写真をたくさん撮れば上手くなる。その道のプロになるために、まずは数をこなすことが大切なのは皆んな知っている。しかし、写真はそれが難しいと思う。なぜなら自分が見ている世界は想像以上に狭いからだ。
視野が狭ければシャッターチャンスも少ない。
故にたくさん撮りたくても限界があるのだ。「たくさん撮れと言われるけど、撮るものなんて無い」そう言葉にするのも理解できる。しかし、「本当にそうだろうか?」と問われたときに直ぐに頷けないのも事実。実際は自分が気づいてないだけでシャッターチャンスは幾らでもあるだろう。
それに気づけなかったのは自分の視野外にそれらが存在したから。人は見たいように聞きたいように生きている。だから興味があるものには目がゆき、そいでないものには気づきもしない。
これらを理解した上で沢山撮るように心がける必要がある。
何を撮って良いか悩む場合はテーマや目標を設けるのをオススメする。そうすれば自ずとそれらに応じた写真が撮れるようになる。普段は無かった視野で周囲を観察できる。すると同じような環境なのに違った見え方ができているのに気づく。だからこそ普段とは違った写真が撮れるのだ。
まずは身近な家で撮ることから始めると案外面白い発見が多いもの。新たな自分と出会うために、普段と違う視野で世界を見つめてみてはどうだろう?