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2024年やってよかったこと「ヒプノセラピー」

2024年における「最近の若者」とは、という記事の続きを書いていたのですが、とっちらかってまだ纏まりそうもなく次の更新が2025年になるのが確定したため、タイトルの2024年を現代に置き換えてお茶を濁すことにしました。
とりあえず、ここでは先に「2024年やってよかったこと」を書くことにします。

結論から書くと2024年やってよかったことは「ヒプノセラピー」でした。
2024年春先に、ホテル時代の同僚がサロンを開くということでヒプノセラピーを受けてみることになりました。
本人にも言った話なので正直に書きますが、私はスピリチュアル的なことが全般的に苦手でした。
人生に迷った人が盲信するもの、そしてそんな迷い、弱っている人たちから金を巻き上げたり、民間療法や気の持ちようで科学を否定してどこか洗脳するようなイメージがありました。
なので試しに行かせていただく事になった時にもまずは身近なダイエットのことを少し相談するだけの形にしてもらいました。
しかしヒアリングしてもらうと、自分の中には深い「自己否定」の気持ちがあり、それが頑張る気持ちを邪魔しているのかもしれないと気付きました。
服は好きだけど太った私が着たら服が台無しだから痩せたい、でもそもそも自分なんかがオシャレをしたって笑われるだけだ、じゃぁ痩せたって無駄だ、なら沢山食べる方が幸せだというような気持ちがありました。もちろん基本的には食べるのが好きだから食べているのですが、それをセーブ出来ない要因は自分への甘さだけでなく、「どうせ私なんて」という気持ちが根っこにはあったのです。
おそらく常に深層心理にはあったし、まったく気づいていなかったわけではありませんでした。
だけどあえて話を聞いてもらって「どうしてそう思うの?」と言われた時、あらためて自分の中で、オシャレをして親に揶揄われたことやアトピー肌の悩みを鼻で笑われ中高生時代から自腹で皮膚科で通っていたこと、常に兄ばかり優先されていたこと、色んな傷ついた場面場面が浮かび、ひとつひとつは些細でも積み重ねられて自己否定に繋がっていったのだと気づく事が出来ました。
結局はダイエットのヒアリングから、そういった心理がある限り、本人が自分で「どうせ痩せても無駄」と思っている限り、痩せる日は来ないのかもしれないという結論に至りました。
そして、その自己否定の根幹に向き合うため、少し抵抗のあった「インナーチャイルド療法」をしてもらうことになりました。
それこそヒプノセラピーでは特に「前世療法」が有名ですが、やはりそれにも私は猜疑的でした。バラエティーでやられる催眠術みたいな、どうせ嘘でしょ演技でしょと。急に意識を失って勝手に口が動く、というイメージがあり、恐怖もありました。
これは人によるかもしれませんが、少なくとも私が受けた時、イメージと違って指を鳴らされた途端に別世界や過去に意識が飛ぶ、という感覚はありませんでした。ただ薄暗い物音のしない中で目を閉じた状態で問いかけをされる事で、明るい場所で相手が視界に入ってるヒアリングより、更に集中して質問に答える事ができました。
問いかけに答えながら、自分の思う、自分が傷ついた時のことを頭に思い浮かべました。そしてその時の自分に、今の大人の自分からなんて言ってあげたいかを考え、声をかけます。
その時に至っても私にはまだ羞恥心と俯瞰している意識がありました。正直なところ「こんな感じのこと言えばよさそう」ぐらいの気持ちで言葉を考えました。
だけどそれを発した途端に涙が止まらなくなりました。顔がぐちゃぐちゃになり、タオルをお借りするレベルでした。何回か行く中で、その他にもボディーセラピーやヒーリングボール、タロットも色々やってもらいました。

結果的にその時ももちろんスッキリしたり、リラックスしたり、すぐに実感出来る効果もあったのですが、1番の実感としてしばらく経ってから「希死念慮」がなくなっていることに気づいたのです。
自己否定が激しく、生きている価値がないと思っている状態がデフォルトだったため、何もなくても結構頻繁に「あー死んじゃおうかな」「生きてて意味あるのかな」と思うことがあったのですが、ヒプノセラピーを受けてからそれがなくなっている事に気付きました。
自己肯定感が爆上がりしたとかあれから爆痩せしたなどという強めなエピソードは特にないのですが、昔よりも周りを気にせず好きな服が買えるようになり、年齢や見た目を気にせず好きなものを好きと言えるようになりました。

少なくとも私が受けた部分だけで言えば内容は心療内科のヒアリングのようなイメージでした。
心療内科にかかったことはないのですが、病院やクリニックはやはり無機質で緊張感がある空間なことが多いと思います。予約して訪問し、先生と明るい中で対面していきなり自分の事を話さなければいけません。もちろん忌憚なく話せる人もいるでしょう。だけど限られた診療時間で心の内を明かせるか否か。そして今回の私のように、心療内科にかかるような喫緊の案件ではないが少し病みの種がある場合や自覚なく生きにくさを抱えている場合。そんな人たちを明るさを抑えたライトやリクライニングチェアなどのリラックス出来る環境で出迎え、あたたかみのある声がけで、普段出せない気持ちを吐き出すための場所がこういった個人サロンなんだなと思います。

仕事の関係で知った「マギーズセンター」を思い出しました。「マギーズセンター」は、病院でがん告知を受けたマギーさんという方が「次の患者さんがいるので」と告知を受けたあとのショックを抱えたまま、病院の無機質な廊下に出され、「ここではとてもじゃないがショックを受け止められない」と思って作った、がん患者とその周りの人を出迎え、お話をしたり、癒されたりするためのあたたかさをテーマにした場所です。
リラックスした暖かい雰囲気の場所で、家族以外の人が向き合って話を聞いてくれてようやく話せる、というのはやはりあって、そのための場所があることは社会全体にとって、大事な選択肢のひとつであると思います。

私が今回触れたのはヒプノセラピーの一部分ですが、苦手だったスピリチュアルも少し覗いてみれば人が自分らしく生きるための手助けをする場所なのだなと分かり、確かに不要な人には一生不要だろうけど、自分みたいに知らずに遠ざけてるだけの人には一度試してもらいたいなと思った次第です。

これが自分からの2024年のやってよかったこと、でした。

ヒプノセラピーサロン

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