ASD妻 心を落ち着けるための小さな支え
フィジェットとしてのブレスレット
妻は普段、外出などの時に、細い金属のブレスレットを着けています。
ほとんど目立たないデザインのもので、おしゃれのためというより、心を落ち着かせるためのアイテムとして身に付けています。
こういったアイテムのことをフィジェットと言うそうです。
フィジェットとは?
何年か前に流行ったハンドスピナーは代表的なフィジェットツールだそうです。
強い緊張と小さな道具の効果
妻は仕事でのミーティングや初対面の人との会話などで、非常に緊張してしまいます。
表面上はなんとか平静を保って話をしていますが、内心では強いストレスにさらされているそうで、何かに触れていないと心が耐えられなくなることがあるといいます。
そしてストレスを和らげようと無意識に手首の内側を掻いてしまうクセがあり、ひどいときは血が出るまで掻いてしまうこともありました。
そこで妻は、ブレスレットを触るというアイデアを思い付きました。
細く目立たないブレスレットを外出時に身に着け、緊張を感じたときには机の下など見えない場所でそっと触るようにするのです。
細くて軽い金属なので音もほとんどせず、周りに気付かれにくいのがポイントです。
この方法が効果的だったようで、皮膚を掻いてしまう行動がかなり減ったそうです。