ASD妻 決められないループにハマる妻とその解決策
ラーメン店でのメニュー選びの混乱
先日、妻と一緒に普段から良く行くチェーンのラーメン屋で食事をしようとしたときのことです。
妻のASD特性が影響し、全くメニューが決められないという事態に陥りました。
お店に入った際、「一部の料理しか提供できない」とお店の人に言われ、「こちらのリストからお選びください」と案内されました。
妻もざっとリストを見て「大丈夫そう」と言い、店に入りましたが、いざセルフオーダーの端末で注文しようとしたところ、妻が食べたかったチャーハンがないことに気付きました。
妻は餃子とチャーハンが食べたかったのです。
決められないループに陥った妻
餃子はあるけれどチャーハンは無い。
白いご飯はあるけど、それはあまり食べたくない。
ラーメン類も特に気が進まない。
そしたらやはり餃子か、でもチャーハンはない。
という、
妻は迷いのループに陥り、「どうしよう、どうしよう」と焦るばかりで、なかなか決まりませんでした。
そこで僕が「白いご飯で妥協して、餃子を頼むのはどう?」と提案し、なんとかそれに決めてもらいました。
店を出た後、妻が「どうすればこの決められないループから抜け出せるの?」と相談してきました。
サイコロ復活!新しい決断の仕方
僕の場合、「まずは絶対に嫌なものを除外して、こってりかさっぱりか、味の雰囲気や自分の体調に合わせて3つくらいに絞って、あとは適当に1つ選ぶだけ。悩むことはほとんどないよ」とアドバイスしました。
すると妻は「3つくらいに絞るまではできるんだけど、そこからが決められないんだ」と言います。
妻によると、Aを選んだ後にBの方が良かったかもと後悔するかもしれない可能性を考えてしまい、決められない。
BでもCでも同じように後悔するかもしれない、失敗するのが嫌だから選べない、というのです。
僕は「なるほどね。でも、どれを選んでも大差ないなら、失敗も無いと思うよ。正解を選ぼうとするとプレッシャーがかかって、選ぶのが怖くなる。正解も失敗も無いなら、適当に選んでも大丈夫。って考えてみたら?」と伝えました。
すると妻はあ!と何かを思い出した様子で「そうだ。昔、迷った時はサイコロを振って決めてたんだった」と言いました。
そういえば出会った頃、妻はサイコロを持っていた。どうして使うのをやめたのかきくと、「あなたが、サイコロ振ってるとなんか怖いって言ったからだよ」とのこと。僕は「なんか、ごめん」と謝りました。
妻はサイコロを復活させることにするというので、僕が、
「サイコロを振るくらいの軽い気持ちで、頭の中で適当に決められないの?」ときくと
「すぐには無理だね。イメージが全くわかない。しばらくはサイコロを使いながら練習してみるよ」
ということで、妻は迷ったときにはサイコロを使いながら、いずれは頭の中だけで決められるようにするという新しい目標を立てたのでした。