ASD妻 感覚過敏とパニック対策に役立つ練り香水の魅力
練り香水を持ち歩く理由と使い方
ASD特性で感覚過敏が強い妻は、匂いで気分が悪くなったり、パニックになったりすることがあります。
公共の場所では基本的にマスクをしていますが、それでも苦手な匂いを完全に防ぐことはできません。
対策として妻は、気持ちを落ち着かせるために持ち歩き用の練り香水を愛用しています。
練り香水は容器に入った固形のもので、液体ではないため周囲に匂いが広がりにくいのが特徴です。
妻はこれを肌に塗るのではなく、直接匂いを嗅いで気持ちを落ち着けるのに使っています。
より強い刺激が必要な場合には、指に少し取ってマスクの鼻のあたりにそっとつけ、その匂いでバリアを作るようにしていることもあります。
香りで心のバランスを取る
以前は液体の香水やアロマオイルを持ち歩いていましたが、液体だと匂いが強すぎたり、蓋を開けただけで周囲に匂いが広がってしまいます。
人混みで急に使うには周りに迷惑をかけてしまうのが問題でした。
その点、練り香水は匂いが控えめで、その場で鼻を近づけて使うことができ、周囲に影響を与えないのがメリットです。
さらに、妻は嫌な匂いを防ぐだけでなく、頭の中に嫌な思考が浮かんでパニックになりそうなときにも練り香水を活用しています。
匂いを嗅ぐことで気持ちを切り替えたり、注意をそらしたりできるため、家の中でも練り香水をそばに置いて、オンラインミーティング中や気持ちが辛くなりそうなときに使っています。
自分に合った香り探しの工夫
練り香水の問題としては、普通の香水に比べて取り扱っているメーカーが少なく、種類も限られていることです。
こだわりの強い妻は、自分に合った匂いでないと効果が出ないため、選択肢が少ないことが課題です。
最近では、ヨーロッパ製の良い香りのハンドクリームなどを少量ずつ試して、練り香水の代わりとして活用したりもしています。