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ASD妻 ピアノ練習で気分をリフレッシュ、音楽がもたらす癒やし


毎日の練習がストレス解消に

妻は趣味でピアノを弾いています。
たとえ仕事が忙しい日でも、ストレスが溜まってどうしようもない日でも、必ず10分は確保して簡単な練習を毎日しています。

毎日ピアノに向かうのは少し面倒な時もありますが、いざ鍵盤に触れると気分がリフレッシュされ、心が落ち着くのだそうです。

妻によると、ピアノとASD特性はとても相性が良いそうです。
ASD特性を持つ人は、一人で集中して取り組める活動を好む傾向があります。ピアノは、自分のペースで練習ができて、他人に合わせる必要がないため、余計なストレスがかからないのが魅力です。

さらに、ピアノ演奏に欠かせない楽譜には明確な規則性があります。
ASD特性を持つ人は、論理的で構造的なものや、明確なルールに安心感を覚えることが多いので、楽譜に沿って演奏する行為自体が、心地良く感じられるようです。


大人のピアノ教室で得た安心感

妻は子供の頃にピアノを習っていましたが、高校生になる頃には先生についてピアノを習うことをやめていました。
それでも、3年ほど前に大いに悩んでついに「大人のピアノ教室」に通うことを決めました。
というのも、子供の頃の経験でピアノの先生に対して「怖い存在」というイメージが強く、鬼のように厳しい指導をされるのではないか、課題をマスターしてこないと棒で叩かれて叱られるのではないか、という恐怖心があったからです。
そんな中、お試し授業を受けてみたところ、先生は怖いどころか、とても丁寧で優しく、授業自体も楽しい時間だったそうです。
それで妻は安心して教室に通う決心がついたとのことです。

ASD特性を活かした趣味選び

ピアノの練習は、楽譜に沿った演奏が心地良いと書きましたが、それ以上にピアノの鍵盤の感触や音の響きが、感覚過敏を持つ人にとって心地よい刺激となることがあります。
五感をフルに活用して鍵盤や音に集中してピアノを弾くことで、「今ここに集中する」という感覚が得られます。
この感覚が、感覚過敏で情報過多になりやすい脳をリセットする効果をもたらしているのかも知れません。

大人になってからの習い事を始めるのは、ハードルが高いと感じる方も多いと思います。
しかし、もし妻と同じようにASDの特性を持ち、自分に合った趣味を探している方がいれば、楽器の練習はとても良い選択になるかも知れません。




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