お味噌仕込み

今日は一気に4.4キロのお味噌を仕込みました。
手前味噌を仕込むのはかれこれ12年目位でしょうか。
寒仕込みを目指している訳ではないけれど、12月ごろから「そろそろお味噌仕込みたいなーー」と思ってずるずる日が経過して概ね今頃の時期になります。今頃の寒が極まる季節は、雑菌があまり繁殖しないのでお味噌仕込みに適していることから、この時期に仕込んだお味噌は『寒仕込み』と言われるそうです。

お味噌って、温度が上がることによって醗酵が進むことを思うと、今の時期に仕込むと温度の上がる夏までじーーーーーっくり時間をかけて、塩、麹、大豆がしっかり馴染んで、夏に温度が上がってブワーーーー⤴と醗酵が始まるってこと。コレ想像するだけで結構テンションがあがるんです。

我が家の味噌仕込み、拘りは大豆を炭火で煮るんことです。
以前は日常的に炭火で料理をしていたのですが、最近はすっかり使わなくなって、、、でもお味噌の大豆はやっぱり炭火なんですよね~
炭火で煮る時の、あの、静かな静かな優しい優しい沸騰、お鍋の中でじーーーーーっくり熱が通る感じ、煮あがった大豆の触感は炭にしか出せない『幸せ感』なのです。

時間を短縮したい場合は、大豆を煮るのに圧力鍋を使う人もいますよね。これまた、私はHSPだなって自覚するのですが、実は圧力鍋が苦手で、あの密閉感、そして、空気を入れる時の「真空」を破壊する感じとか、シューっというエネルギーは、心がザワザワして動悸がする。ってことに気づいたのも実は最近、感情と感覚(体感)、認知が繋がってからなのですが、、、。

実は炭も時間はかなり短縮できる、というか、炭が燃え尽きると自動的に火が消えるので、短縮も何も時間は関係なく、、、私は寝る前に炭火を熾して大豆を入れたお鍋を乗せて朝起きると煮あがってやや冷めているという魔法のような仕事をしてくれます。

でも、炭の種類、量など数字にできないいろんな「目安」を使うのでそこには「経験や慣れ」が必要。こういう「目安」「慣れ」みたいなものが日常的にあると、それは、ポリヴェーガル理論でいう腹側迷走神経が活性化すると思うので、敢えて曖昧な「目安」「慣れ」、そうだ!これってナラティブですね、ナラティブを活かす暮らしをしていきたいなと思っています。


毎年「百菜劇場」さんのお味噌セットで仕込みます

今日のお味噌、後は塩、麹、大豆にお任せするしかないので後は祈るばかり。どうか上手に美味しく醗酵してくれますように。

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