実家で眠れないオンナ
私は実家で眠れない。
実家はなぜか居心地が悪い。
小さい頃過ごしたというのに、
決して両親と仲が悪い訳ではないのに、
なぜか居心地が悪い。
先日、秋田県へ旅行へ行った。
実家のある京都の友人と2人旅だ。
秋田へは大阪の伊丹空港から飛行機で行くので、私は前の晩から京都に来て実家に泊まった。
伊丹を朝の7時台に出る飛行機なので、逆算すると4時起きなのだ。
泊めてもらう実家があってありがたやーとその時は思っていた。
が、玄関を開けて部屋に入って不吉な予感。
暑い
老夫婦2人で暮らしているので、エアコンも扇風機も付けてない。
恐ろしい事に
窓が全て閉まってる
私が寝る部屋は網戸がなくて、夏は窓が開けられない。
道に面している1階なので、開ける事が滅多にないのだ。
そしてエアコンはあるが、かれこれ20年ほど付けた事がない。
見るからに古いタイプのやつ。
確か40年ほど前に買ったやつ。
寝苦しい事極まりないが、次の日は4時起きで出発するので、我慢して布団を引いた。
もちろんグッスリ眠れる訳もなく、寝たような寝てないような感じで朝を迎え、寝不足で伊丹空港へ向かった。
飛行機の中で寝れば良いのだと言いきかせて。
帰りももちろん伊丹空港着の飛行機。
行きと同じく実家に泊まって、次の日ゆっくり帰る予定なので、
遅い便で帰る事にした。
空港で晩ご飯を食べ、京都に帰ってきたのは夜の11時前。
両親は寝ており、そーっと玄関を開け部屋に入る。
行きと同じく
暑い
分かっているが
窓が全てしまっている
おまけに
風呂に入れない
風呂場の隣が母の寝室なので、風呂に入る音で母は起きてしまうのだ。
予定では風呂に入るのは次の日にするつもりだったが、まさかこんなに部屋が暑いと思わなかった。
文句を言ってても仕方ない。
布団を敷き、とりあえず寝転んでみた。
眠れない
さっきまで友達とキャキャしていたのもあって、脳が興奮している。
おまけに
暑い、汗臭い、汗ばんでる、髪も洗いたい
色々あって寝苦しい
1時間ほど布団の上でゴロゴロしてみたが全く眠れない。
そこで私は決断した。
このまま眠れず布団の上でウダウダ過ごすくらいなら、起きて自分の家に帰ろう
そうと決めれば早かった。
布団を押し入れにしまい込み、広げた着替えやら何やらをスースケースに押し込み、実家への土産をテーブルの上に並べて、書き置きをする。
家へ帰ります
『探さないで下さい』と書きたいとこだがやめておこう。
高速道路を飛ばして旦那が寝ている自分の家にブンブンと向かう中、途中で
『夜間工事に伴う通行止め』
とやらに出具合わせて、下道に下されたりしながらも、サンサンと朝日が輝く頃に、自分の家にたどり着いた。
バツイツ 再婚 50代
前泊の京都まで運転
旅行中はレンタカーを運転
帰ってきて自宅へまた運転
4日間の長時間運転で腰を痛めた私
生まれ育った実家が一番寝苦しいなんて
結構つらい事なのだ
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