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般若心経

初日の出を見に行く前にダイアリーに般若心経を万年筆でかくことが1999年から 正月の自分なりの儀式になっている。
 子供のころ、5年前91歳で逝去した母からお寺にお参り行くと聞かされた言葉が底にあると思う。
「お嫁に行くときに般若心経を覚えていればだいたいどこのうちに行っても通用するから暗唱しなさい。」と女学校のとき、先生に言われたのよ。と
また
私の通った高校では卒業のとき岩波文庫をくれるが、わたしはシュリーマンの「トロイアへの道」を選んだが弟は中村元の「般若心経」を選んだ。
実家にあった弟がもらった般若心経を見つけ読んでからは禅と中村元に興味を持ち少しずつ学んでいる。
2021年1月1日にユアチューブで佐々木閑先生の「阿含経」で生きる人、「般若心経」で生きる人、の仏教講座を聞いて「般若心経」」に対してモヤモヤしていた気持ちが晴れたような感じがしました。
1. 阿含経と般若心経を単純に並べて比較してはいけない。経典の歴史性を考える。
2. 阿含経にある釈迦の教えに基づく生き方「自己の在り方を客観的に観察し、正しい修行によって自己を変えてゆくそれによって苦しみを消す。この道以外には苦しみを消す方法はない。」現実的な智力を拠り所にする自己改良
3. 般若心経に基づく生き方「修行により自己を変えるという困難な道を歩めない者も、その奥に超越的真理があるという確信を持つことによって、日常の生活の中で、悟りを目指して生きることができる。」ただし「空」という未知の概念を確信する信仰心が必要。
4. 神秘性とともに生きる。
5. 釈迦の仏教は外部の神秘的要素を根本的に排除した。一方、周囲の社会はその神秘性を仏教以外の世界に求めた。般若心経はその神秘性をも併せ持つ形で成立した。
佐々木閑先生の「阿含経」で生きる人、「般若心経」で生きる人、の仏教講座字幕から引用

昔なら出家するところですが、今はお一人様ですのでこの居心地の良さに安住してヌクヌクとしている毎日です。

大好きな陶板絵


ニルヴァーナ・ロードの風景から陶板画の由来の説明
ブッタガヤの沙羅双樹の葉
黄金ではなく真鍮の板に彫った般若心経


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