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2025.01.22の西又川流域(作品完成)ー親子のカモシカー

すっぽりと雪に覆われ、森に飲み込まれそうな無人の民家。
その庭の一角で、何かの気配を感じた(ような気がした)。
ふと顔を向けると、カモシカがいた。(2月13日 16:50)
彼(彼女)もこちらをじっと見つめている。
視線を感じるとは、こういうことか。

この距離感と、つぶらな瞳につられ、「ひょっとすると友達になれるかも…」と、私はつい一瞬思ってしまう。
しかし、距離を詰めようとすると、例外なく逃げていく。
向こうは友達になる気が、まったくないのだ。
もういい加減、それは分かっている。
私は時々後ろを振り返りながら静かに山を下った。

西又川流域で出会ったカモシカ親子の作品は、これで完成。
あと数日で、二十四節気の「雨水」。
飢えと寒さをもう少し耐えれば、春が来る。
しかし同時に、親離れ、子離れの季節にもなるのだろうか。

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