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2024.12.22の辰己ヶ沢(2)(山歩き編)ー尾根で休むシカー
今週は里が晴れていても、山では雪が降る日が続いた。
冬の本格的な到来を感じる1週間だった。
クマはそろそろ冬眠に入るだろう。
林道を車で走ると、シカの足跡を見つけた。
おそらく今朝のものだと思う。
今年生まれの子ジカも一緒だったようだ。
冬になると、動物たちの痕跡がより鮮明に見えてくる。
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車を降りて歩き始める。
所々、雪がしっかり積もっている。
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辰己ヶ沢右岸の広い視界が開けた場所で双眼鏡を構えると、尾根上にシカが1頭休んでいるのが見えた。雌だろうか。その割には他の個体が見えない。
双眼鏡を覗きながらスケッチをする。
手袋を外すと急に手先が冷たくなる。
15分ほど観察したが動きがない。まだ行きたい場所があるため、先を急ぐことにした。
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標高を上げると積雪が安定してきた。
雪の上にウサギの足跡を見つけた。雪が深くないためか、後ろ足の爪までしっかり分かる。
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対岸にクマの冬眠穴に適していそうな洞も見つけた。
たいがい近くに行ってみると、穴が浅かったり、そもそも穴ではなかったりするが、あんなに立派に見えるため、来春には行って確認したいと思う。
猛禽類の巣らしきものも見えたが、位置が少し不自然だ。稜線近くに作るだろうか。これも春に確認すれば分かるだろう。
時計を見る。
先ほどのシカはまだ休んでいるだろうか。
もう少し先に進みたかったが、先程の場所まで戻ることにした。
するとやはり、その姿はなかった。
周辺を何度も探したが、やはり再び見つけることはできなかった。
シカがいないその尾根と斜面は、日が当たっていても寒々しく感じる。
シカはすっかり冬毛。
どうか彼らを、針のような寒さから守って下さい。