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長期休暇という名の逃避行

起業してから10年になった。
10年の節目でどうしてもやりたいことがあった。

長期休暇。
10年で初めてだ。

娘の1歳の誕生日に合わせて計画をした。
1歳0ヶ月の子を連れての旅行が
どれほどハードシングスか、子育てしているヒトには容易に想像できるだろう。
離乳食後期に入り、ミルクも寝る前にある。つかまり立ちはできるようになったがまだひとりでの歩行は超絶無理。

リモワの一番大きなスーツケース、1,5個が全て娘の離乳食やら着替えやらおむつやらでぱんぱんになった。
それでも諦めたくなかった。
なにもかもを諦めたくない性分。

経営を続けることも
結婚することも
子どもを産むことも
全て諦めたくなかった。

だから0歳児連れてのハードシングス海外旅行すら挑戦したかった。

その旅行ももうすぐ終わる。
2週間の私たちの非日常が終わる。
(このnoteは日本で戻る機内で書いてました)

結論、もちろん行ってよかった。
行かなきゃよかったなんて1mmも思えないほど超絶素晴らしいかけがえのない時間になった。


たった2週間。されど2週間。
毎日分刻みでスケジュールを入れていく私らしく、2週間の間に5カ国8都市を周る計画を立てた。

しかもすべてFITで。
成田~CDG以外は全て片道切符。
そんな旅の仕方をするのも初めてだった。

CDGに着いてパリに1泊。

とりあえず凱旋門を拝みにいく


パリからクロアチアのドゥブロブニクへ、2泊。
人生の中で三本指に入るほど気に入った場所、ドゥブロブニク。
娘が写真を懐かしんでまた訪れたいと言った時に必ずまた行く。


美し過ぎてため息が出た



ドゥブロブニクからローマへ飛んで、2泊。



ここまでは時短で全て空路。
イタリア縦断は陸路で北へ。
フィレンツェで寄り道1泊。


憧れのItaroでベネチアまで、2泊。
ベネチアもそれはそれは桃源郷。
どういうこと、この街!ってくらい全てが非日常でユートピアだった。


ここからまた空路にてフランスへ戻りカンヌへ、1泊。
カンヌライオンズ、やっと行けた。胸アツ。


そしてメインイベント、娘1歳祝いはモナコで!


モンテカルロで至福の2泊。
旅も終盤、空路でCDGへ戻り、改めてシャンゼリーゼを闊歩する。


仕上げは、ディズニーランドパリ。


ジェラート3段盛りにマカロンまで積み上がったかのようなスケジュール。

ほぼ2泊ごとにスーツケースから全てを出してはパッキングしての繰り返し。
パッキング王になれるのではないかと思うほどのパッキング力を身につけた。

ベビーカー旅行は行けることもできることも制限されるが
それでもできる限りを尽くした最高にエキサイティングな旅行だった。

未だにワクチン接種に対して賛否両論あるけれど、とりあえず3回爆速で打って私としてはよかった。
そうじゃなきゃこの2022年6月のタイミングで隔離なしの海外旅行なんて行けないから。

仕事も旅行もシュミレーションがすべて。
想像できうる全てのことをググって、ジャスト1歳児連れての海外旅行を無事に終えることができた。

旅が終わりに近づくにつれてなんとも言えない気持ちになった。

また日常に戻る。
でもそれは決してネガティブな感情ではなく、
早く戻りたいの意味も大部分含まれている。

そのくらい日常を大きく離れてみて感じることは、
恵まれた環境で私は生きていられる。

大好きな仕事、
大好きなメンバー、
刺激的な街、東京、

そして家に帰れば癒しの家族。

日常が幸せの極みだなんて、
非日常を味わわなければ気づけないのかもしれない。

だからこそ、メンバーたちには大いに連続した休暇を取り、
旅に出なさいと伝えてる。

見える景色、呼吸して肺に入ってくる空気、聞き取れないほどの多言語の雑踏、街それぞれのあの独特な匂い、全てが五感を刺激する。

ワークライフバランスなんて綺麗事も言わない。
仕事して仕事して仕事して大いに逃避行。
刺激を糧にまた仕事する。

そんな仲間達で作る強い組織。
その組織には大いなる休暇が必要。

明日もまたそれを提唱していく。

私たちにとって非日常こそが、クリエイティブを生み出していく原動力になるはずだから。



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