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【妊娠・出産・子育て疑似体験ボドゲ】初期企画からの改善ポイント
二児の母をやりつつ、ゲーム作りを行っているえいこです。
今チームを組んでゲーム作りを行っています。熱い想いでゲーム作りをスタートしましたが…これがなかなか難しい!!
ゲームの熱い想いはこちら↓
ここはかっこよく「ゲーム作りとはですね…(ドヤァ)」と説明できたらよかったんですが、いかんせんゲームを作製途中で失敗しか語れない…
ということで、企画を具体的にするの、難しいよね!(涙)という話をします。
3つのキーメッセージを込める
ゲームで絶対に入れたいメッセージは以下の3つです
1.『不測の事態』は突然起こる!
2.↑を誰も教えてくれなかった
3.意外と周りの人が助けてくれる
これを伝えるべく、まずは一人でゲームを考えてみました。
【ゲームver.0】人生100年史予想ゲーム(仮)
まずはじめに作ったゲームの概要はこんな感じ。
ゲームスタート前
・キャラクターカードを引く。キャラクターカードには『幸福度』『お金』という二つの軸を設定。初期値をカードに記載している。
・お助けカードを引く。サポートカードには現実に存在する自治体の施策やNPO団体のサービスなどが記載されており、他プレイヤーにしか使えない
・人生100年とし、10年後と(計10回)イベントカードを引いていくが、ゲーム開始前に自分の人生がどのようにアップダウンしていくか予想グラフを書いてみる。
ゲーム開始
・人生を100年と仮定し、10年ごとにイベントカード引く。イベントカードごとに『幸福度』と『お金』が上下する(例:幸福度ー3、お金+2)
・イベントによっては突如プレイヤーが亡くなる場合もある(その場合はゲーム終了)
ゲーム終了後
・人生100年グラフの予想線と実際にゲームで進んだ線を比較する。ゲームを通した気づきなどを他プレイヤーと共有する
という内容を考えていました。
このゲーム案を持って子連れMBAという子育て世代×学びコミュニティでピッチコンテストに登壇したのです。後日、興味を持ってくれた人数名でゲーム作り打合せを行いました。
【失敗の原因1】人の『幸せ』ってなに?
このゲームで一番目のメッセージは「不測の事態は誰でも起きるからこそ、事前にワードだけでも知っていたら心がラクだったな…」と私自身がおもったので作製を始めました。
ゲームを作ろう!と思い至った経緯(ちょっと暗いです)↓
予想とは大きく違うぜ!こんな人生!!と強く思ったので、ゲームをスタートする前に予想を立てておいて、ゲーム後にみんなで実際は予想といっしょだったのか、全くことなったのか、比較して議論できたらいいなと思ったのです。
そこで人生に必要なものってなんだ?『幸せ』?生きていくには『お金?』と考え、この二つの変数が振れるような設計にしました。
とはいえ『幸せ』ってなによ。
子供がいたら幸せなのか?…NO!
病気が無ければ、病気にかからなければ幸せなのか?…なんとも言い難い!
幸せって人それぞれに定義があったりなかったりするもんじゃない?
という自分自身の迷いもアリ、『幸福度』というあいまいな変数にしたら、やっぱりそこはなんかイマイチしっくりこないね…となりました。
幸福度が減る要因って人それぞれですよね。
それをこちら側(ゲーム作成者側)が決めてゲーム設計に落とし込めないなぁという結論に至りました。
【失敗の原因2】産まれながらに幸福度が高い/低いとは?
色んな人の人生を味わう!という意味を込めたかったので、色んなキャラクターになれたらいいなと思い、キャラクターカードという設計を導入。
世の中にはいろんな人が生きてるんだぜ!っていう意味を込めたかったんですが、私自身色んな人を知らなさ過ぎた。
例えば、産まれながらに体に障害がある人、性的思考がマイノリティの人などなど。そういう人も入れて、その人達の悩みを入れて…って考えて、またもや悩みました。
私と違う人の『幸福度』や『お金』の初期値や、人生での変化を私が知らない…私が決められるものでもない…
難しい!色んな人がいる&その人の人生を体験できるという意味を込めようとしたときに、当事者を傷つける設計にしてはならない!
↑これが未だにゲーム作りで難しいポイントだなと思ってます。
【失敗の原因3】30歳~100歳までの人生に何が起きるのか私自身知らない
ゲームで伝えたいことが山盛り過ぎて、一つのゲームの設計に落とし込め切れてないなと痛感しました…
正直、私、32歳(当時)だから、その後の人生何が起きるかよく知らん(滝汗)
既に経験している人に聞いて回ってもいいんですが、なんだか自分の伝えたかったこととブレてる気がする。そう、テーマがでかすぎる。
そこでもっとキーメッセージを絞ろうという話になりました。私がこのゲームでやりたいことはなんだ?何を受け取って貰いたいんだ?というのをまた考える日々が続きました。
【よかったところ】お助けカードの意味
色んな人に沢山アドバイスや意見を貰って、反省点が沢山見えて撃沈したんですが(笑)
ここはいい考えじゃない?というので、お助けカードとその使い方は評価頂きました!
私自身、不育症ですごーく悩んだり、転職で悩んだり。
助けてくれる友達もいましたが、その先に助けてくれる自治体の制度やNPOの取り組みがあったんですね。
でもこれって知らないと使えなくて。
能動的に調べないと出てこないんですよ。(だからママ友ネットワークって強力なんだと思うんですが)
でもママ友ネットワークが無い人(例えば若くして妊娠した人とか、パートナーが亡くなってしまった男性とか)がいきなりこの状況に立たされるとかなり苦しい。
ワードさえ知っていれば、今の時代検索できる。
だから、お助けカードでさらりとワードを頭に入れておけば…と思ったのです(えっへん!)
しかも、このカードは他人にしか使えないというルールにしてました。結局自分も使えばええやないか…となったんですが(笑)他人に使うお助けカードっていいね!となりました。
こういう失敗を重ねて、自分一人でゲーム設計を行うのは難しいなと痛感。とはいえ、ゲーム作り初心者だけど自分で考えてみて、勇気を出して人前で発表したことで、想いに共感して協力者を得られたのがこのver.0での功績でした。
次は失敗編その2を書こうと思います(まだまだ続くよっ!(笑))