まいぱんだ なんちゃって小説家『コーヒー☆クエスト』第6話
謎のコーヒー豆・豆太郎のコーヒークエストに挑戦中の「ひかる」と「コウちゃん」。コーヒーラブな気持ちを込めてラテアートに挑戦した前回のお話はこちら↓
「どこかな…う~ん、あ、いた!」
久しぶりにやっても夢中になっちゃう。
「ん?ひかる、何してんの?」
「ウォー〇ーをさがせ!だよ。こないだ実家行った時に見つけて持って帰ってきたの」
「うわ、懐かし~。こういうの探すのって面白いんだよなぁ」
そう言いながらコウちゃんの目は明らかにウォー〇ーを探している。
「ほぉ、面白そうなことをやっているな」
気がつくとコーヒー豆の豆太郎までもがにぎやかなページをのぞいている。
「ところでお前たち、こういう探したりや間違い探しの類は好きか?」
豆太郎が唐突に聞いてくる。
「私は好きー。自慢じゃないけどけっこう得意だよ」
「そうだな。嫌いじゃないかな」
私たちが答えると豆太郎は満足そうな顔をした。
「よし、そんなお前たちにぴったりのミッションがあるのだが…」
『ハイ!挑戦します!!』
☆豆太郎からのコーヒークエストミッション3 ☆
◎欠点豆を見つけよ
「えっと、あの、欠点豆って??」
張り切って挑戦しようとしたコウちゃんが質問する。
「あぁ、すまん。説明が足りなかったな。コーヒー豆というのは生豆を焼いて作るのは前に話したよな」
豆太郎が当然覚えているだろうなという顔で見てくる。
「もちろんだよ!どっちがコーヒー豆でしょう?のクイズやったよね」
「そうだ。その生豆を焼く前にも欠点豆と呼ばれる欠けている豆や虫に食べられている豆なんかを選別するのだが…焼いた後にももう一回そういう欠けたりしてる豆がないか見て取り除いておくとよりおいしいコーヒーを淹れることができるのだ」
「なるほど。じゃあその欠けたりしている豆を探したらいいわけだな」
コウちゃんは理解した様子だ。
「例えば…コレとかだな」
豆太郎がいつの間にか登場していたコーヒー豆を示して言う。
「確かに割れてる。なんとなくコーヒー豆っぽくないのを探したらいいのかな」
正直私にはどれもただのコーヒー豆にしか見えない。
難易度高めのミッションかも。
それでもとりあえず私たちは欠点豆っぽいものを探して取り出してみた。
「はい、豆太郎先生できました」
ドキドキしながら豆太郎に告げる。
「うむ…よし、いいだろう。よく見つけたな。ミッションクリアだ!」
豆太郎がニコリとした。
「よっしゃー!!」
コウちゃんはガッツポーズしている。
「でもさ、これめっちゃ難しいね。あれもこれも欠点豆に見えてきちゃう」
「そうだな。微妙な物も多いからな。そのへんはプロでもその人によって選別する基準とかは違ったりするからあんまり気にしなくていいぞ」
「ふーん、そうなんだね」
「ではミッションクリアの印だ」
「おぉ、3つ目ゲーット!」
「どうやらお前たちは筋が良いようだな」
豆太郎に褒められてちょっと嬉しくなった。
「えへへ、そうかなぁ」
「これからもこの調子でな!」
『ハーイ』
返事をしたら、なんだかお腹が空いてきた。
「そろそろお楽しみのおやつタイムにしますか!」
「そうだね。今日は何を食べようかな~」
おやつを置いている戸棚を開けて今日のおやつを考える。
コウちゃんはコーヒーを淹れる準備を始める。
うふふ、すっかりコーヒーのある生活と豆太郎のいる生活に慣れたなぁ。
次のミッションも楽しみ♪
☆☆☆次回につづく
コーヒー豆の選別に挑戦したひかるとコウちゃん。
集中力が必要そうな作業…
そういえば一杯のコーヒーを淹れるのに何個くらいのコーヒー豆が使われているのかなぁ(*´Д`)
気になる…
今度コーヒーを飲む時に数えてみようかな♪
そんな訳で次回ものんびりお楽しみに☕