自分を喜ばせる?相手を喜ばせる?どっち派?

 先週と今週、2冊の本を読みました。
 1冊は『人は話し方が9割』で売上累計120万冊というビジネス書ではお化けのような数字を出しているベストセラー作家の永松茂久さんの新刊『感動だけが人を動かす』。
 もう1冊は、自分を見失いそうになって、自分を取り戻すためにリアカーで日本一週の旅に出て自分の本を行商したという田中克成さんの新刊『自分をよろこばせる習慣』

 永松さんの『感動だけが人を動かす』は、利他の精神で、とにかく相手に喜んでもらえることを考えることで道が開けるというようなことが書かれた本。

 田中さんの『自分をよろこばせる習慣』は超・自己中心主義で自分を喜ばせなければダメだというような主張が書かれた本。

 別に意識して2冊の本を読み比べるために買ったわけではなく、毎週金曜日の書評メルマガのネタにするため、たまたま書店で買った新刊2冊です。

 軸を「相手を喜ばせること」に置くのか、「自分を喜ばせること」に置くのか。二つは真っ向から反対のことを言ってるように見えるのですが、田中さんは永松さんを兄貴と慕っている様子。反発しているようでもないようです。

 よく読んでみると、2つの本は実は同じことを言っているのだということに気づきます。

 というか、私のメルマガに感想を毎週寄せていただく読者さんから気づかされたのですが、結局、誰彼とも区別なくキリストのように自己犠牲を伴うような行為は必要ではなく、他人を喜ばせることが結局は自分を喜ばせることに返ってくる。どちらを先に考えるかの違いでしかないことがわかってきました。

 どちらにしても相手がいないことには成り立たない。
 人間は、人間関係なしには生きられない。
 だからといって自己犠牲で自分を苦しめるな。
 もっと、気持ちをラクにして、毎日を楽しめ!
 ということでしょうか。

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