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『コードギアス 亡国のアキト』感想
主人公が入野自由という事で放映当時から気になってたけどコードギアス見てないからスルーしてた作品をついに見たので感想です。
ちなみに配信されたら一応「奪還のロゼ」も見る予定。
「コードギアス 亡国のアキト」のここが良い
・「反逆」と異なりヨーロッパを舞台にしており文化の違いを感じられる。
・戦う主人公と支えるヒロインという王道の構図。ヒロインは指揮官であり「反逆」とは逆のキャラ配置である
・CGアニメーションをフル活用した迫力ある戦闘シーン。味方機「アレクサンダ」ボス機「ヴェルキンゲトリクス」共に可変機で、それを活かした高速かつ立体的な戦闘が多く、これが毎章見れる。
・節足動物に変形する「アレクサンダ」、ケンタウロスのような四足獣に変形する「ヴェルキンゲトリクス」、どちらもロボ物であまり見ない形態であり新鮮で見ごたえがある。
・メリハリを感じられる劇伴
・「反逆」では記号程度にしか使われる事の無かった「兄弟」「家族」だが、今作では短い尺でキャラに深みを出せるように使っている。
・アキトの過酷な経験から培った惨忍な面と、本来の「弟」らしい無垢な面どちらも感じ取れる入野自由の演技。
・ヒロインレイラ役の坂本真綾が歌う主題歌「モアザンワーズ」が良い。
「コードギアス 亡国のアキト」のここが悪い
・一切関係無い「反逆」のキャラが出る
・各章1時間で全5章という長さのため物語を伝えきるには長さが不十分。特にwZERO部隊の信頼関係が構築される交流はもっと欲しかった。
・折角ヨーロッパを舞台にしたのにメインキャラの殆どがイレブン=日本人なので、そういう意味では「反逆」との違いを感じられなかった。
・語呂の良さ以外に存在価値が無い「ジュリアス・キングスレイ」とかいうキャラ
・アキトの物語自体は綺麗に終わったのにエピローグの最後に「R2に続く!」みたいなシーンを入れた事。そんな引きを入れた所で放映時でR2はとっくに終わってるので一体誰のためのプロモーションなのか意味不明。
・一切関係ない「反逆」のキャラに合計1章分近い尺を割いている。その分アキト達に割いてくれ。本当に。
総評
「反逆」と対比的な要素が多く見られ、外伝の基本を押さえつつ、ロボを全てCGで動かすという「反逆」当時では主流でなかった表現で映画映えする映像作りに成功している。
しかし物語の面では「反逆」からのゲストに尺を割き過ぎてアキト達の交流が疎かになっていると強く感じる。
この作品の評判がイマイチなのはコードギアスファンの大半がルルーシュファンだからだろうなという気持ちが強まった。ファンに媚びを売り過ぎて本筋が隠れてしまった作品。