
伝道者の書第21話人は食い飲みし、その労苦によって得たもので
(原文:第2章24、25)
24 人は食い飲みし、その労苦によって得たもので心を楽しませるより良い事はな い。これもまた神の手から出ることを、わたしは見た。
25 だれが神を離れて、食い、かつ楽しむことのできる者があろう。
現実問題として、労苦から得たものは、永続性がなく、消えてしまうものである。
その富を使って、飲み食いして、人生を楽しむしか、良い事はない。
しかし、忘れてはならない、人に楽しみを与えるのは、神の御手があるからゆえであることを。
人間は誰でも、神とは無関係に食べ、楽しむことなどはできない。
米一粒にしても、その人の力だけで、出来上がるわけではない。
太陽、土、水、風、肥料その他、全てが関係して、出来る。
その意味で、それらの全てを知り、全ての力を持ち調整する神から離れて、幸せなどあるはずがない。