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伝道者の書第93話私は言う。王の命令を守れ。神の誓約があるから
(原文:第8章2、3)
2 私は言う。王の命令を守れ。神の誓約があるから
3 王の前からあわてて退出するな。悪事に荷担するな。王は自分の望むままを何でもするから。
古代の王は、神に誓って王権を獲得し、神聖なるものとして命令を下した。
その命令を守るということは、それを受けるわが身を守ること。
反発すれば、その身に危険が及ぶ。
王の態度や命令に驚いたり失望しながら、慌ててその前を去ってはならない。
王の前でしている仕事を、止めてはならない。
悪事に加担し、王への反逆を企ててはならない。
これは、エジプト、シリア、ペルシア等の強国に囲まれていた当時のイスラエル王国の事情を考えないと理解が出来ない。
イスラエル国王の命令をイスラエル国民が守らない、内部抗争や諸外国からの仕掛けで王に対する反逆運動に加わる、そのような状態では守るべきイスラエル王国の治安は保たれず、結果として国力は疲弊、外国勢力に蹂躙されるだけのことになる。
そして、この伝道者の言葉通りのことが起こり、イスラエル王国は、古代ローマ帝国に滅ぼされてしまった。
そして第二次世界大戦終結まで、2千年近く、民族は離散することになった。