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新古今(9)時は今 春になりぬと み雪ふる 

題知らず
                            よみ人しらず
時は今 春になりぬと み雪ふる 遠き山辺に 霞たなびく
                         (巻第一春歌上九)
季節は、今、春を迎えました。
まだ雪が降り積もる遠い山のあたりに、霞がたなびいています。

※元歌
 時は今 春になりぬと み雪降る 遠き山辺に 霞たなびく
              中臣朝臣武良自 (万葉集巻8-1439)
作者中臣朝臣武良自は、伝未詳。万葉集に一首のみ。
わかりやすく美しい歌。
その評価は、古来高く、古今六帖、新古今和歌集他、数々の和歌集に収録されている。

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