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文学フリマ京都『余命』インタビュー(神谷信二さん)

文学フリマ京都
短編アンソロジー集
『余命』参加記念
インタビュー第六段です!


──さて、今回のクリエイターさんは!?
お名前をお願いいたします!

「神谷信二と申します」
(以下、神谷と略)

──神谷さんは、エブリスタでは主にホラーを書かれていまして、コミカライズもされております人気作家さんです!
神谷さんは、今回のアンソロジーの企画を聞いた時、どう思われましたか?

神谷「いやぁ、豪華な作家さん達の名前が並んでいて、ほんとにこの中に混じって良いのか?というのが最初の感想です」

──えっ、そうだったんですか?

神谷「ええ。作風的に浮くのではないかという不安もありましたが、書いてみたいという衝動が上回りました」

──それは嬉しいです。
テーマを聞いた時はどう思われたのでしょうか?

神谷「『余命』というテーマを聞いた時、色んな話が頭を過りました。切ない恋愛や家族愛、SFやホラーなど。そんな中でも今の自分にしか書けないものを書こうとパソコンを開きました」

──今の自分にしか書けないもの。
それは興味深いですね。
今回の作品はどういうジャンルなのかお伝えいただけますか?

神谷「作品のジャンルは、ホラーです!……と言いたい所ですが、少し切ないヒューマンドラマですね。なので皆さん、神谷の作品だからって読み飛ばすんじゃなく、チラ見程度はして欲しいですね」

──ぜひ、読んでいただきたいですね。
リアルな想いがこもっている、胸に訴えかける作品だと思います。
良かったらお気に入りのシーンを教えてください。

神谷「ラストですね。主人公が自身のスマートフォンのカメラロールをスクロールし、自分にとって何が大切なのかに気づくシーンです」

──ここはもう、ぜひ読んでいただきたいですね。

神谷「本当に、ぜひ読んでもらいたいです。
普段はもう少しゾッとするような作品を書こうと心掛けてはいるのですが、どちらかというと今回のようなヒューマンドラマの方がスラスラと書けるようになってきました。脂濃い食事が摂れなくなるのと一緒で血生臭いホラーが年齢的にダメになってきたのかもしれません」

──あー、それは少し分かる気がします。
私も若い頃はホラー映画が好きだったんですが、今は避けるようになってしまっていますね。
では、次の質問なのですが、絵師さんが決まってから、作品に何か変化はありましたか?


©︎RIKAO先生

神谷「扉絵の絵師さんが決まる前にある程度は頭の中に話が出来ていたので、そこまで変化は無かったのですが、RIKAOさんのイラストを見て作中の部屋の雰囲気を少し変えたりはしました。あと、お婆さんがなかなかパンチのある笑顔だったので、あの顔を思い浮かべながら仕上げましたね笑」

──迫力がありますよね〜。
グッと惹き込まれる素晴らしい作品だと思います。
ぜひ、RIKAO先生にひと言!

神谷「RIKAOさんには初めてイラストをお願いしたのですが、一回見たら頭に焼き付いて離れないイラストが多いです。今回の扉絵もまさにそんなイラストで、ページを開いた手が固まる事間違い無しではないかと思いますね」

──私もそう思います!
『余命』の表紙絵については?

神谷「表紙絵を描かれたまかろんさんは、神谷もエブリスタの作品では何作かお世話になりました。最近、イラスト集も出されて、家族で読ませてもらってます。今回のイラストも美麗で、素晴らしいの一言です」

──おお、既にお知り合いだったんですね!
マカロンK先生、素晴らしいですよね。
では、書き終えた今のお気持ちは?

神谷「書き終えた時にまず思ったのは、想像以上に文字数が少なくなってしまった!です。これを書いていた時はちょうど神谷も介護まっ最中でしたので、なかなか自分の感情が叩き込まれてるなぁとも感じましたね」

──叩き込んでいただけて嬉しいです!
では、最後にひと言お願いいたします!

神谷「読み終えた時に何かが心に残ればいいなと思います。余命というお題一つで彩り豊かな作品が詰まったこのアンソロジー本。ぜひ最期までご覧くださいませ」


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