本来のコンプレックスの意味と、自己肯定感ブームについて
こんにちは。臨床心理士・ヨガ講師の南舞です。今日は久しぶりに、自身が寄稿した記事をもとに感じたことをつづります。
本日のテーマとなる記事はこちら。
よく、「〇〇がコンプレックスなんだよね」なんて会話の中に出て来ると思いますが、本来心理学の中で使われる【コンプレックス】は少し意味合いが違うのです。詳しい内容はこちらの記事をみていただくと分かりますので、ご興味がある方はどうぞ^^
少し横道に逸れますが、この記事を書きながら、最近の【自己肯定感ブーム】について考えていました。そもそも、心理用語では自己肯定感って言葉あまり使わないような気がします(少なくともわたしは)。どちらかというと、【自尊感情】という言葉で使われることの方が多いかもしれませんね。この記事ではそれについて詳しくは触れませんが。
さて、【自己肯定感ブーム】の話に戻ります。最近、めちゃくちゃ巷で聞く『自己肯定感を高めよう!』というワード。今やネットでも『自己肯定感を高める方法』を知れる時代なので、わたしのもとに相談にくる子どもたちでさえも「わたし自己肯定感低いんですよね」って言うようになり、けっこう驚き(わたしが中学生の時なんてそんな言葉すら知らなかったよ!!)。
まぁその言葉を知っていること事態は、そこまで違和感を覚えるわけではなく、どちらかと言うと『自己肯定感を高めなければいけない、高めるべきもの』という意識が強くなりすぎて、自己肯定感を高めることが目的になっていることに違和感を感じるというか・・・
そもそも自己肯定感って高めないといけないものなのか。大切なのは、ポジティブな面だけじゃなく、ネガティブな自分も受容できるようになることなのでは?と個人的には思うのです。ネガティブな自分を受容できるようによなって、自己肯定感の高まりってついて来るものなのではと。
最近の自己肯定感ブームは、『高める事』が目的になっていて、そこに伴うプロセスが大切にされていない感じがどうしても否めない気がしています。カウンセラーとして、ヨガ講師として、クライエントさんや生徒さんと関わっていて思うけど、人ってそんな簡単には変われないこともたくさんある。だから時には葛藤する。でもその都度自分と向き合って初めて、自分のことを少しずつ肯定できるようになっていくというか。そんな感じなんじゃないかなって。だから、これまでもこれからも、『自己肯定感を高めること』が目的にならないように、クライエントさんや生徒さんたちと関わっていきたいなって思ってる。
コンプレックスもまさに一緒だと思っていて、まずはそういうコンプレックスを持っているという自分を受け入れたり、時には葛藤しながら、どう向き合っていくのかを模索していくことが大切なんじゃないかなぁと。(そのプロセスを飛ばすと、コンプレックス解消のためにどんなに投資しても、満たされないままというか)
そんなことを思う今日のこの頃。さて、今日も1日頑張りますか!
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