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【ココロ活】推しへの想いを形に:初挑戦の手作り誕生祝い

11月は、推している男性9人組アニソン×ダンスグループ「RAB(リアルアキバボーイズ)」のメンバー3人の誕生日月だ。

保護者(RABのファン名称)たちは大いに盛り上がっている。

11月15日の夜は、そのうちの二人、ムラトミさんとドラゴンさんが所属するラップユニット「SLCMSalt Communication」の月一ライブがあり、この日はバースデーを祝う特別な回だった。

参加チケットを入手して現地へ着くと、会場は満員御礼で、熱気と興奮が渦巻いていた。


実は、この数日前から、推しの誕生日をどう祝おうかについて考えを巡らせていた。

通常のライブでは、女性の保護者たちがツーショット撮影時にファンレターやお土産を渡しているが、自分はこれまで、そういったことをしたことがなく、挨拶や言葉を交わすだけだった。

それはそれで楽しいのだが、年に一度の特別な日だし、何か自分なりの記念になるもので祝ってみたい。

思いついたのが、仕事で培った生成AIのプロンプト技術を活かし、二人をモチーフにした画像を作成することだった。

RABは、40代になっても一線級のブレイクダンススキルを有しながら、アニソンで踊るオタク、を標榜する独創性に優れたグループだ。

目標に邁進する皆のひたむきさは、まるで少年の様に煌めいて見える。

それに加えてムラトミさんとドラゴンさんの仲の良さは、誰もが認めるところだ。

そこで、少年時代の彼らが肩を組んで並んでいるイメージで試行錯誤を重ね、ようやく満足のいく作品が生まれた。

ムラトミさん単独の絵は、以前テキストだけでAIで作ったものだけれど、同じものを再現出来ないくらいに上手くいった奇跡の一枚だ。

彼は万華鏡の様にクルクルと表情を変えるけれど、時たま顔を出す素直さとナイーブさを表現できたかと思う。

一方、ドラゴンさん単独の絵は、ストイックなまでに鍛錬するところから、小さな頃から真っ直ぐに目標に向かう意志の強さがみられる画像を選んだ。

とりあえずいくつかお気に入りの画像を作成したところで、せっかくの推しのイメージ画像だから、キラキラ光る装飾を付けて、渡せるものにしたくなった。

画像にホログラムフィルムを重ねて、小さなキーホルダーにすることを思い付いたときは、「これだ!」と心が躍った。

作成した両面キーホルダーで、右絵が表で共通用
裏は上がムラトミさん用、下がドラゴンさん用だ
ホログラムでキラキラするのを写真で撮るの難しい😓

ライブ前のツーショット撮影で、さっそく最推しのムラトミさんの列に並んだ。

緊張しながら自作のキーホルダーを手渡し、「初めてAIで画像をキーホルダーにしてみました」と伝えると、「俺よりイケメンじゃん!」と笑って受け取ってくれた。

その笑顔に、作ってみて、渡してみて良かったと心から思った。


ツーショットタイムが終わると、すぐにライブが始まり、一曲目は、おなじみの「D.M.C.」からのスタート。

その後も、誕生日月ということで、ドラゴンさんのカッコいいソロ2曲、ムラトミさんとたかほくんのユニット「#スケベニンゲン」のちょっとエッチな2曲を含む特別なセットリストだった。

SLCMのライブに通い始めてまだ半年ほどだが、毎回、会場全体が一つになって盛り上がる。

今日も満員の熱気に包まれ、気分は最高潮だった。

ライブ終了後、再びツーショット撮影の時間があり、今度はドラゴンさんの列に並んだ。

キーホルダーを手渡しすると、「え~、すごい!」と目を輝かせてくれたことが嬉しかった。

みんなが普段から手紙やいろんなものを手渡す気持ちが、少しわかったと思う。

そして終了時刻が近くなり、後ろ髪を引かれる思いはあったけれど、仲の良い保護者たちと共に会場を後にした。

来月はSLCMの兄貴分、DJとのさんの誕生日月だ。

また新たなキーホルダーを作ってみようかな、なんて考えている自分がいた。

SLCMの面々
左から、ドラゴンさん、DJとのさん、ムラトミさん

翌々日、ライブの楽しさを共有したくて、いつも一緒に謎解きに行く男性の友人に、手作りのキーホルダーを推しに贈った話をした。

ところが、「そんなもの、もらっても迷惑に決まっているじゃないか」とぶっきらぼうに言われ、戸惑った。

友人のその言葉は、のめり込み過ぎた自分を心配してくれたのだと理解してはいるのだが、それでも推し活の喜びを分かち合えない寂しさは残った。

以前の自分なら、友人の意見に流されて、気持ちを封印して、活動を縮小させていたかもしれない。

けれど今は、推しへの想いを形にし、それを笑顔で受け取ってもらえた瞬間が、自分にとって何よりも大切だと知っている。

推し活は、人生を輝かせる原動力だ。

他人の言葉に振り回されず、自らの選択を信じて進んでいきたい。

そしてこれからも、自分の心に素直に、推しとの時間を目一杯楽しんでいくことにしよう。


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