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3月、本当に弱い人はいない!!!

「人生は、ネタ創りである」
ある上司が放ったこのひとことを、
颯爽と座右の銘に採用し、私は生きている。

なので何事も、時間がかかることはあるが、
またネタが出来てしまった…(にや)と思っている。
そしてそのネタが偶然誰かの目に止まってウケたなら、
それが間違いなく、いちばん嬉しい。

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『鬼滅の刃』旋風が巻き起こったとき、
ミーハーな私は流行りに乗って、
アニメも見切らないままに、映画館に足を運んだ。
(ファンの皆様はじめ、各位へ陳謝)

仲間とか本気とかに弱い私は、あの作品を見て、
例に漏れずボロボロ泣いたのだけれど、
エンドロールを眺めながら考えていたのは、
自分は強きものなのか?弱きものなのか?ということだった。

煉獄さんは、強く生まれたものは弱き人を助けねばならないと考えていた。
私は煉獄さんのように強きものではあれないと思う。
しかし、じゃああなたは弱き人だね、と言われれば、
それは違うよと言いたくなる。

強く生まれたもの以外は弱き人で、
誰かに守られねば生きていけない存在なのか。
ぐるぐると考えてしまって、誰かに話したかったけど、
アニメも映画も何周もしている友人にこんな話をしたら
水を差してしまいそうだと、言わずにおいた。

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3月になって、私は体調を崩した。
心の風邪というやつを、ひき始めたみたいだった。

昼夜は元気で、もう大丈夫かも!と思い、
朝が来ると起きられなくて、やっぱりだめかも、と思った。
繰り返していたら、情けなくなった。

仕事をしたい。成長したい。

大丈夫の思い込みでなんとかなるのではとも思ったが、
どうにもならないことも分かっていた。
早く病院にいって、もとの元気を取り戻さなくちゃと思った。


私は大切な誰かを守れる、強い人でありたい。

その想いも、言葉を選ばず言えば、弱きものとして
軽んじられたくなかっただけなのかもしれないけど。

ぼんやりと、映画を見たときに考えていたことを
思い出していた。


私は病院に行くことにも、こういう症状にも、
抵抗や偏見はないつもりだった。
このストレス社会で心の調子を崩すのも、
メンテナンスをするのも、ごく自然なことで。
むしろ、もっと自然なことにならなくちゃいけないと
思っていたから。

でも、病院で先生に仕事を休もうと言われたときは、
“そんな”状態なんだ、と自覚して涙を流していた。

休職をしてみませんかと勧められたけど、
仕事を奪われたら、何も出来ない自分になる。
それじゃあ折れてしまうと、泣きながらも頑固に、
私には仕事を休むことはできませんと伝えた。

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もらった薬を飲んだらよく眠れて、
少し仕事も減らしてもらって、
もう大丈夫かも!!と思った。
                   ..
でもすぐに、薬を飲んでいるのに、
身体や気持ちをうまくコントロール出来ない日が来て、
余計にかなしくなった。

鉛のように起きられない朝はなくなったけど、
フワフワとザワザワが混じって胸のあたりに溜まる。
わけもなく哀しくて涙が止まらない夜を知った。

大好きな人たちにこそ、心配をかけたくなくて、
悲しい顔をみたくなくて、言えない。
会いたいけど、会いたくない。

上司はごく自然で優しかったけど、
体調を気遣って融通を利かせてくれるあなたと私は、
いま違う世界に生きている、と漠然と思った。

強くないと優しくなれないし、
優しくないと、大切な人たちを笑顔にできない。

でも、強いとか弱いってなんだろう。
本当に強い人はいない、と聞くけれど、
じゃあ本当に弱い人はいるんだろうか。
弱い強いとレッテルを貼ることに、
なにか意義はあるんだろうか。


ぐるぐるぐるぐる、考る泣ぐ眠る怖ぐ。


あーあ、私は常に強くあり続けることは出来ない。
そんなことがやっと納得できてきた。



本当に強い人はいない。そのとおりで、逆も然りだ。

声を大にして、本当に弱い人もいない!と叫びたい!!
叫ぶ!!!(はたまたこれは自分への叱咤激励でもある)

人はたった一度の人生の中で、
何度も強い自分と弱い自分を行き来するだけ。

薬も休みも敵じゃない。

戻りたければ戻れるし、変わりたければ変われる。
時間はかかるかもしれないけど。
-これがどうしても怖くて、嫌で、何度も考えた。

うん、時間は、かかるかもしれないけど、
この時間がなければ、出会えなかったものも、
見えなかった世界も、絶対にある。絶対に。


そういえば、
孤独は読書の絶好の機会だと、私は思っている。
そして今、ほとんど毎週末、本を五冊以上買い込む。
これまたジャンルも何も、ごちゃ混ぜに。

本をこんなに沢山読んでいられるのは、
この拭えない哀しい気持ちがあるからだと思う。
そしたらこの自分も、なんとなく悪くないのだ。

一人の部屋で沈んでいく日も多いけど、
そんな日も、音楽と本はここにある。


人生は、ネタ創り。
全部ぜーんぶ意味がある。

いま悲しいことも、苦しいことも、
あんなこともあったよなってきっと笑える。

すり切れても豪快に、生きていく。


あーー、私が人生をかけて創った渾身のネタたちを
笑い飛ばしてくれるひとたち!
今は会いたくないけれど、早く会いたーーーい!



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