過去にとらわれないための心理学勉強❸
(ほぼ危篤状態の)祖母に会っても初日涙が一粒も出なかったことについて気持ちをふり返って、何が起きたのか考えようと思います。
・当時の気持ち・・・悲しいけど、老いは自然の摂理。病院側とやりとりする人たちがうろたえていて、彼女たちは人一倍繊細な人たち。他の人よりも(時間的に)動ける小生がしっかりせねば。
・当初の考察・・・世話焼き、姉御肌が完全にむき出しになっている。祖母の過干渉による母親たちへの弊害はとても大きかったので、彼女たちはまた苦しむだろう。また、長子のため、両親の大きな決断の時はたいてい相談を受けていたから、その癖(世話焼き、姉御肌、自己犠牲)が出ているのでは?
・現象・・・フロイトのいうところの「自我の防衛機制」が働いたものと思われる。
【自我の防衛機制】:痛みを感じたり、受け入れがたい思考や不安の衝動を軽減して自分を守るために作られた心的防衛システム。
投影(投射)、抑圧、同一視、合理化、反動形成(否認)、逃避、退行、代償、昇華・・・など様々なシステムがある。
上記のうち、3つのシステムが作動していたのではないか?と考えられる。
★反動形成(否認):抑圧された気持ちなどと反対の行動として表れる。
→悲しいのに涙がでない。
★抑圧:欲求不満や不安を押さえ込んで忘れようとする。
→危篤状態にうろたえず、冷静に行動する。
★合理化:それらしい理屈や理由をつけて正当化する。
→老いは自然なことで、生物ならばいつかは必ず来るもの。
・なぜ初日無理をしていたのかわかっているのか・・・しばらく起きなかった体調不良が一気にいろいろ起きたから。動悸が8月5日と6日の2日間続き、6日経ってもまだ時折動悸がするから。
人の心(脳)のシステムって複雑で細かいのねぇ。。。。
***参考文献***
・人から人に伝えわるパートナリティ心理学 自己探求のワークブック ウィラード B. フリック
・https://www.kango-roo.com/word/20855