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過去にとらわれないための心理学❻
前回の記事では、エリクソンの禅性的発達理論の幼児後期、学童期の心の発達についてまとめました。
(https://note.com/maimai_hello/n/nf2007d0f45c7)
今回は青年期と成人期を見ていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1724057191686-hMXGXzAK8y.jpg)
https://www.kango-roo.com/word/21198より引用
⑤青年期/思春期(自我同一性VS役割の混乱):
自我同一性とは「アイデンティティ」という意味。中学生から大学生の頃で、非常に多感。小学生よりも規模が大きく多様なコミュニティに属するため、哲学的な疑問や葛藤が湧きやすい時期。
集団の中で理想の人を見つけると模倣しようとするが、現実を見つめ、「オリジナルの自分」を見つける。
「アイデンティティの確立」が「役割の混乱(帰属する集団に受け入れられているのだろうかと葛藤すること)」を上回った状態で、帰属意識や忠誠心が生まれる。
⑥成人期(親密性VS孤立):
社会に出る時期で、同性の友人や異性の恋人といった深い仲が築かれていく時期。この能力を「親密性」とよび、青年期の「アイデンティティの確立」が必須。深い仲を築いていく中で、自分を見失ったり価値観がブレたりすることで「孤独感」が生まれることがある。
相手に尽くすには自分への信頼感が重要。「アイデンティティの確立」が弱いと、相手に依存しすぎて傷ついたり相手に妥協したりして、「孤立」する可能性がある。
「親密性」の体験がが「孤立」を上回ることで、幸福感や愛が備わる。
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【自分のふり返り】
青年期:学生時代は目一杯勉強して、地域に、コミュニティに根付いており、幸せな青年期をおくらせてもらったように感じる。ただし、「研究する者・旅人」としてのアイデンティティを喪失してからというもの、「自分は何者なの?なんの役割ができるの?」という疑問が一貫して消えず、社会不適合感が消えない。努力が空回りしていて、力みが強くしこりがある感覚。青年期の発達が完了していないように感じる。
成人期:年齢的にはここの時期に入るはずであるが、青年期の「エイデンティティの確立」に失敗しているため、この段階が踏めていない。ソロタイムも好きではあるし大切ではあるのだが、兄弟や友人に比べて自分は孤立感が非常に強いように思われる。
以上2点から早急に解決すべき問題は成人期の前、青年期の「アイデンティティの確立」、特に「自分を信じること」を行う必要性があるようだ。小さな成功例を書き出すことから始めようか。
次回は壮年期と老年期です。
***参考文献***
・人から人に伝えわるパートナリティ心理学 自己探求のワークブック ウィラード B. フリック
・https://www.m-mental-clinic.com/lifecycle.html