私はまだ社会のことを何も知らない
私は今小2、4歳(年中)、3歳の3人の男の子を育てています。
「自分に子どもがいるなんて信じられない」と今でも思っている私にとって子育ては本当に苦悩の連続です。特に3人目以降は圧倒的人手(大人)不足から
こんなはずじゃなかった……!!の連続でどちらかというと苦しいことの方が多い毎日でした。
そんな子育て不適合者?!の私にとって仕事、職場で過ごす時間は逃げ場所でもあったように思います。
私は作業療法士として病院で勤務をしています
作業療法士はその文字通り作業を通して人々の健康と幸福を支援する専門職です。
その文字通り……といいつつも作業で「あぁ!なるほどね!」となることはまずないと思うのでもしご興味があれば協会HPへ↓↓↓
仕事を子育ての逃げ場所にした私。
独身時代の私はお世辞にも作業療法士という仕事に真摯に向き合っている訳でもなくて。
なので逃げてきた場所で
「私の人生。私の人生の元気な今の時間を子育てだけで終わるのは嫌!」
「……でも今のままで私作業療法士としてずっと働いていけるのかな……」このふたつの感情がぐちゃぐちゃうずまき
ようやく私は作業療法士としてずっと働き続けるための再スタートを切りました
私たち作業療法士は人々の毎日の生活がどうすればより健康で幸福なものになるか。そのために何ができるかを考え抜く仕事だと思っています。そしてその「健康」とは障害があるとか無いにかかわらずすべての人々が対象であるということを私は作業を学んでいく上で感じました。
その中で学んだ一つの概念作業バランスという概念が私の子育てをしながら働く人生というものをとても楽に前向きにさせてくれました。
この作業バランスの知識をより多くの人に届けたい。私と同じように子育て、仕事、自分自身のこと…たくさんの役割を抱えてそれをどのようなバランスをとりながら歩んでいくかということに悩みを抱えている子育て世代の人々と、一緒に課題を解決していくような仕組みを構築したい。そう思い
いいしょわ倶楽部
というグループを立ち上げました。
また同時期に作業療法士の方々と第9回日本臨床作業療法学会に向けて子育て世代応援企画ということで子育て世代療法士に向けた働き方、生涯学習についての研究をスタートさせました。同じ時期に作業療法士のとしての働き方と地域の子育て世代の方のより良い暮らしへの支援を始めた中でたくさんの方々のお話を伺う機会で私の中でひとつ気付きがありました。
それは
私ってすごく恵まれた環境で仕事をしていたんだな、育児や子育てをしていたんだな!ということです。
私の職場では当然のように育児休業は一年間もしくは必要があればそれ以上とることができます。
子供を抱えながら妊娠しながら働くためのマニュアルが明確に定められていて、自分や子どもの体調不良では誰からも嫌な顔をされずに有給休暇を取ることができます。男性の育児休業もどんどんと進んで、今では希望するすべての職員が希望する期間の育児休業を取ることができます。急な休みにも対応できるように一時間単位での有給休暇を取ることもできるし、小学校低学年までの間は休日の出勤も回数がほかの職員に比べて減らすことができます、
なので私の職場で私が入職してから知る限り結婚や出産を理由に退職した職員はパートナーの転勤とかの影響がない限りはいないと思います。
社会人になってからずっと同じ職場で働いていた私なのでそれが当たり前と思っていました。
しかし、同じ療法士の中でも職場の環境によっては全く状況が違うと言うことを研究を通して知りました。
そしていいしょわ倶楽部の活動を通して、そもそも充分に育児休暇を取ることができない、もしくは取ったとしても同僚や周囲の顔色をうかがいながら取らなければならない…そもそも男性が育児休業を取るという仕組みや風土がないためとれるとも思わない。。というような方や
パートナーの理解が得られず母親は育児をすべき!育児以外のことをするなんて贅沢だ!子供が居るのに子供のことを一番に関わる考えないなんて母親失格だ!そのように周囲から言われるなど…いろいろな環境があるということを知りました。
いろいろな方と出会い話を伺う中で自分自身が子育て世代の方々へ関わりをしたいのであれば今の自分のいる環境を当たり前と思っていては本当に必要な人に必要な支援を届けることはできないそのように感じました。
私はまだ社会のことを何も知りません。
そう思っていた私の目に飛び込んできたのが
大分県の男女共同参画推進審議会委員募集
の広告でした。
男女共同参画社会については子育て世代に限った話ではありませんが、私が今の職場で働きながらでも外の人との繋がりを持って医療業界以外の人たちの現状を知ることができるまたとない機会だと思い、就職試験以来の小論文と面接を経て今回男女共同参画推進審議会委員になることができました。
委員としての活動は6月からなのでまだ実際にどのような会議に参加ができるのかどのような会であるのかというところは未知数なところもありますが新たな一歩を踏み出せたことが素直に嬉しく今後が楽しみです
私は子育て世代でもあり働き世代でもある
そして自分自身の一度しかない人生を歩み続ける当事者であります。
自分自身の人生をより良いものにするために一つの役割にとらわれずに動いていけたらいいなと思います
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