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『非認知能力』と『自己肯定感』のお話
幼児期に身につける大切なものとして、『非認知能力』があります。
『非認知能力』とは、勉強ができて高得点が取れるとか,難しいピアノが弾けるとか、水泳や陸上競技のタイムが早いとかいった能力とは違う、数値化できない、目に見えにくいものです。
樹木に例えると、『根っこ』の部分。
ぐんぐん大きくなりのびやかに枝葉を茂らしていく木を支える根っこ。
土の中で目には見えにくいけど、根っこが育ってなければ倒れてしまう…
とても大切な能力です。
例えば、思考力、想像力、回復力、応用力、発想力、注意力等々。
生きる上でとても大切なものばかりです。
では、子どもの『非認知能力』を育む為に何ができると思いますか?
子ども自身ができることは何でしょう?
非認知能力がグッと伸びるとき、それはいっぱい「遊ぶこと」と「失敗すること」です。
遊びは強制された時点で遊びではなくなります。やりたいことを主体的にすることです。やりたいことを実現するためには工夫や知恵が要ります。仲間との共同・協働も要ります。遊びや日常生活の中で、失敗して、困って、自分でどうしたらいいかいっぱい考えて、いろいろやってみること、そうしているうちに非認知能力は育まれるのです。
だから、是非小さいうちにいっぱい失敗して、困って欲しいと思います。
いっぱい失敗して困って、そして工夫して知恵を絞って、乗り越えてほしい。
失敗は育ちに必要なことですが、意外と難しい。なぜかというと、良かれと思って大人がそれを奪ってしまうことが実は多いのです。それと、せっかく失敗しても(笑)それを怒ったり、なじったりしながら、解決は親がしてしまったりして乗り越える機会を持てないことも多いのです。
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子どもに、困ってほしくない、失敗させたくない、悲しませたくない…というのは大人の性、親の願いです。でも、愛という名の心配は、もともと誰もが持っている『生きる力』を奪います。
愛という名の心配は、生きる力を奪い、ある別のものを促します。
―『自己肯定感』の低下です。
「起きなさい、遅刻するよ」「忘れ物はない?」「歯磨かないと虫歯になるよ!」ああしたら?こうしたら?
そんな言葉がけ。(これをyouメッセージと呼びます=youが主語)
「ウロウロしてたらこぼすよ」「あ~ほら言ったでしょ!」と言いながらお母さんが片付ける。
「我慢してたら漏らしちゃうよ!」「もう!だから言ったでしょ~」と𠮟りながらお母さんが着替えさせる。
(これはyouメッセージ+ケア)
こうした関りは、「自分がやらなくても親がやってくれる。」「自分で考えなくても親が言ってくれるだろう。」「うるさく言われてばかり…信用されてない。」と思い、どうせできない、自分はダメだ、どうしていいかわからない…という思考の癖が育ちます。
失敗しても大丈夫、次はこうしてみよう、何とかなるさ。そう思えて、うまくいかない自分も結構好き!と思えるような『自己肯定感』は、必要以上に責められたり、心配されたりせずに、自分の失敗をのびのびと自分なりに解決し乗り越えていく経験で高まっていくのです。
是非、愛という名の心配ではなく、愛という名の信頼を。
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とはいえ、何だ!信頼して任せたらいいんだ!と簡単にできるモノではないですよね。
親自身も、小さいころからの失敗や挫折、親や先生からの𠮟咤激励によって自己肯定感が低下していることも多いですよね。自分を信頼できないと、人も信頼できないし、特に我が子は大切なあまり、心配ばかりしてしまう…という負の連鎖が怒ります。自分も、子どもも幸せになるためには誰かが『信頼』をもって、youメッセージとケアをやめることが第一歩です。
…誰が始めるのか、人は変えることはできません。変えたいと思った自分だけが自分を変えることができます。
子どもは親がyouメッセージやケアをやめて、信頼することで自己肯定感が回復していきます。
では、大人はどうしたらいいでしょうか?
おススメは、大人は自分で自分へのyouメッセージをやめることです。
いい親として、主婦として、妻として、夫として、上司として、「こうあるべき」「こうしたほうがいい」「こうしないといけない。」と自分にyouメッセージを送るのはやめましょう。
Iメッセージで思いを伝えましょう。Iメッセージを発するには、自分を見つめることから始めます。自分の思いや気持ちに耳を傾け、どうしたいか聴いてあげる。つまり『自己受容』です。
自己受容し、尊重して、自分の人生を自分らしく、やりたいことを大切にして生きてください。
もちろん何でもかんでも思い通りに自分勝手に生きるという意味ではないですよ!
やりたいことを始めない、と決めているのは自分です。環境のせいや人のせい、子どものせいにしていませんか?
どんな状況でも、これならできる、ちょっとずつならできる、誰かと協力したらできる等々…
知恵と工夫で自分の人生を生きよう!と自分で決めてください。
「自分の時間が少しでも欲しい。」と思うのなら、自分さえ我慢すれば…とあきらめず、夫や親や友だち、託児に預ける等工夫して時間を作って、温かいお茶とケーキを一人で楽しむ、見たかった映画を見る、習い事を始める等、やりたいことを実現してみてください。
自分の人生だから、必要以上に悪いと思わないで、自分のやりたいことを
周りの人と協働・共同して成し遂げていきましょう。
いっぱい失敗して、困って、乗り越えていきましょう♡
自分を尊重し、私は大丈夫と自分を信頼できると、子どものことも(相方さんも)信頼し、尊重することが自然にできていくと思います。
人は変えられません。
自分がどうしたいか、そのためにどうするのか、自分を見つめて自分に向き合っていく。
自分の人生を自分らしく、家族仲良く幸せにいきましょう!